キャヴェ・ディ・クーサ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/12 00:44 UTC 版)
キャヴェ・ディ・クーサ(クーサの石切り場)はキャンベッロ・ディ・マッツァーラ近くの石灰岩の層で、セリヌスからは13キロメートル離れている。セリヌスの建造物に使われた石材は、ここで切り出された。この石切り場で最も特徴的なのは、紀元前409年の包囲戦のために突然作業が中断されたことである。石工や他の労働者も戦闘に備えるために急にここを離れたため、当時の様子を再現することが可能なだけでなく、最初の切り込みから輸送を待つ円柱のドラムまで、様々な段階の加工途中の石材を見ることができる。円柱のドラムと並んで、セリヌスの神殿に使用するための柱頭や立方体に切断した石材もある。すでに切り出されたドラムのうち、いくつかは輸送の準備が整っており、またセリヌスへの輸送途中に路上に放棄されたものもある。いくつかの巨大な円柱は、明らかに神殿Gに使うためのものであり、キャヴェ・ディ・クーサの西の地域で見つかっている。
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