キホウキタケとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > キホウキタケの意味・解説 

キホウキタケ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/23 20:20 UTC 版)

キホウキタケ
Ramaria flava
分類
: 菌界 Fungi
: 担子菌門 Basidiomycota
: 真正担子菌綱 Basidiomycetes
: ラッパタケ目 Gomphales
: ラッパタケ科 Gomphaceae
: ホウキタケ属 Ramaria
: キホウキタケ
学名
Ramaria flava (Schaeff.) Quél. [1][2]
和名
キホウキタケ(黄箒茸)

キホウキタケ(黄箒茸[3]学名: Ramaria flava)はラッパタケホウキタケ属の中型から大型のキノコ子実体は黄色で、薄暗い林床でもよく目立つ。毒キノコとされる。

特徴

日本各地、ヨーロッパなどの北半球南アメリカオーストラリアの温帯域を中心に分布する[1][2]

菌根菌[3]。夏から秋にかけて、ツガモミアカマツなどの混じる林や雑木林の地上に散生または群生する[3][2]。しばしば菌輪をつくることもある[2]

子実体はたくさんの細かい枝が分かれて(ほうき)状になるホウキタケ型になり、大きさは高さ10 - 20センチメートル (cm) 、幅7 - 15 cm[1]。根元の太く白い円柱状の柄を除いて、全体が薄い紅色からレモン色、成熟すると硫黄色から黄土色になる[3][1]。枝は上方に向かって数回枝分かれし、それぞれの先端が短く多数に分枝する[2]は白色で、傷をつけたり古くなると、しばしば赤くなる[3][1]胞子紋黄土色[1]

担子胞子は11 - 18 × 4 - 6.5マイクロメートル (μm) の円筒形から長楕円形、微細なイボ状突起に覆われ、無色、非アミロイド[1][2]担子器に4つの胞子をつける[1]胞子紋は帯黄色から黄土色[2]菌糸隔壁にクランプを有する[1][2]

縦に裂けることの可否、子実体の伸び方など、類似種が多数報告されており、分類が待たれる。

食毒

有毒とされるが毒成分は不明[1]。一部で食用としているが、軽い嘔吐下痢を起こすことがある[1][4]ハナホウキタケと同様、刺激性の先端部を取り除けば食用になるとの報告もある。

近似するキノコ

ホウキタケ属は種類が多く、多様な色を見せる[3]。形態的には似るが、マツカサタケ科のフサヒメホウキタケ(Artomyces pyxidatus)は、淡い桃色から淡褐色で、マツなどの針葉樹の切り株や倒木に生える[3]

関連項目

脚注

参考文献

  • 本郷次雄監修 幼菌の会編 『カラー版 きのこ図鑑』 家の光協会、2001年 ISBN 4259539671
  • 小宮山勝司著 『きのこ大図鑑』 永岡書店、2008年 ISBN 9784522423981





英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「キホウキタケ」の関連用語

キホウキタケのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



キホウキタケのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのキホウキタケ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS