ガ・ゴリブ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/17 16:16 UTC 版)
ガ・ゴリブ (Ga-Gorib) は大きな穴のへりに住む獣である。ガ・ゴリブは人々を騙して、自分に向かって石を投げさせる。誰かが石を投げると、ガ・ゴリブは隠し場所から石を投げ返して、石を投げた人を大きな穴に落とす。英雄ヘスツィ・エイビブは、ガ・ゴリブが離れるまで石を投げずにいて、自分から離れてから石を投げた。打たれたガゴリブは穴に落ちていった。この物語には変形版もある。その物語では、ヘイツィ・エイビブはガ・ゴリブと戦い、何度も穴に投げ入れられたが、やられなかった。ついには、ヘイツィ・エイビブはガ・ゴリブを穴に投げ入れる。 「ゴリブ」はコエ語で「まだら模様のもの(ヒョウ、チーターあるいはナイルオオトカゲ)」を意味するため、ガ・ゴリブはおそらく、それらの猛獣と関係がある。接頭辞「ガ」は否定の接頭辞である。このような形態論的根拠の他に、ガ・ゴリブの敵対者ヘスツィ・エイビブがヒョウの象徴とされ、ヒョウと関連があることからも、「ガ・ゴリブ」は「ヒョウでないもの」を意味する。
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