カロライナインコとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > カロライナインコの意味・解説 

カロライナインコ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/26 10:08 UTC 版)

カロライナインコ
ドイツヴィースバーデン博物館所蔵標本
保全状況評価
EXTINCT
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: オウム目 Psittaciformes
: オウム科 Psittacidae
: Conuropsis
: カロライナインコ C. carolinensis
学名
Conuropsis carolinensis
(Linneaus, 1758)
和名
カロライナインコ
英名
Carolina Parakeet

カロライナインコConuropsis carolinensis)は、インコ目インコ科に属するインコの一種。アメリカ合衆国東半部に2つの亜種が生息していたが、双方ともすでに絶滅した。

形態

頭部はオレンジ色と黄色、首から下は緑色。生息地はバージニア州フロリダ州テキサス州東部~イリノイ州といった広大な範囲に及んだ。

生態

リョコウバトほどではないにせよ相当多くの生息数があったと思われるが、これがリョコウバトやオオウミガラスのように「どうせどこかにたくさんいるさ」という考えを誘発し保護の遅れにつながったともいわれる。木の実を主食とし、は大木の穴に作った。

絶滅の経緯

ヨーロッパからの移民が進出して果樹園を作ったことから、カロライナインコは害鳥として駆除の対象になった。またペット用の捕獲や羽根飾り・食用の狩猟も行われ、数が減っていった。1870年代以降増殖の試みが行われたが、うまくいったものはなかった。開発による森林の減少もあってカロライナインコの数は減り続け、1904年に野生では絶滅した。

1918年2月21日、オハイオ州シンシナティ動物園で飼われていた「インカス」という名のオスが死んで、カロライナインコは完全に絶滅した。なお、シンシナティ動物園は1914年にリョコウバト最後の一羽「マーサ」が死んだ動物園でもあり、インカスが死んだのはマーサが飼われていたのと同じ籠だったという[1]

脚注

  1. ^ 「人類が滅ぼした動物の図鑑」長谷川政美監修・的場知之訳、丸善、2021年、P57

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「カロライナインコ」の関連用語

カロライナインコのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



カロライナインコのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのカロライナインコ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS