カルノーによる発見
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/26 07:19 UTC 版)
「カルノーの定理 (熱力学)」の記事における「カルノーによる発見」の解説
サディ・カルノーは、1824年に出版した著書『火の動力、および、この動力を発生させるに適した機関についての考察』において、以下のように記した。 熱の動力は、それをとりだすために使われる作業物質にはよらない。その量は、熱素が最終的に移行しあう二つの物体の温度だけで決まる。 これが、カルノーの定理の最初の表現である。この論文はカロリック説(熱素説)を前提に書かれているため、熱素という表現を使用している。 カルノーはこの定理から、カルノーサイクルの効率が温度のみで決まる関数で表せることを指摘した。この関数のことをカルノー関数と呼ぶ。カルノーは過去の実験結果からカルノー関数の実際値を求め、同じ温度であればカルノー関数は物質によらず一定値をとることを確かめようとした。
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