カラット・サラーフ・アッディーンとは? わかりやすく解説

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カル‐エッサラー‐エル‐ディン【Qal‘at Salah El-Din】

読み方:かるえっさらーえるでぃん

シリア西部にある中世城塞創建定かでなく、名称は12世紀十字軍破ったサラディンにちなむ。2006年クラック‐デ‐シュバリエとともにクラック‐デ‐シュバリエとカル‐エッサラー‐エル‐ディン」として世界遺産文化遺産)に登録。2013年国内騒乱による破壊などが理由危機遺産登録された。カラット‐サラーフ‐アッディーン。サラディン城サラディーン城


サラーフッディーン城

(カラット・サラーフ・アッディーン から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/02 04:07 UTC 版)

サラーフッディーン城(サラーフッディーンじょう、アラビア語: قلعة صلاح الدين‎, Qal'at Salah al-Din)は、シリアの北西部にある中世の城である。ラタキア県の中心都市ラタキアから30キロメートル、ハッファ英語版という町から7キロメートルの場所にあり、山岳地帯の中の両側が崖になった尾根筋に立地し、英語版に囲まれている。遅くとも10世紀中葉にはここに城塞が築かれていた。ビザンツ帝国ヨハネス1世ツィミスケスが975年に当該城塞を手に入れた。ビザンツ帝国は1108年までこの城を支配した。12世紀の初頭、「フランク人」(中世アラブ・イスラーム世界から見た西ヨーロッパ人)がこの城に拠り、十字軍国家の一つ、アンティオキア公国の守城とした。十字軍騎士は城を大幅に拡張し、城を現在ある姿にした。1188年にサラーフッディーン・アイユービーのムスリム軍が包囲し、3日後に陥落した。1287年にもこの城をめぐって包囲戦が発生したが、このときは攻守共にマムルーク軍人であった(ムスリム同士の争いであった)。2006年にユネスコは、「サラーフッディーンの城」と「十字軍騎士の城」を「世界遺産」に登録した。城の遺跡はシリア政府が管理している。


注釈

  1. ^ Mankawar[7], Mankurus ibn Khumartigin[4]

出典

  1. ^ a b Morray 1995, p. 850
  2. ^ Kennedy 1994, pp. 84–85
  3. ^ Kennedy 1994, pp. 84–85
  4. ^ a b c d e f g h i j Morray 1995, p. 851
  5. ^ a b c d e Kennedy 1994, p. 85
  6. ^ Kennedy 1994, pp. 95–96
  7. ^ a b c d Kennedy 1994, p. 96
  8. ^ Folda 2005, p. 383
  9. ^ Kennedy 1994, p. 96
  10. ^ Crac des Chevaliers and Qal’at Salah El-Din, UNESCO, http://whc.unesco.org/en/list/1229 2012年4月16日閲覧。 
  11. ^ 世界遺産リスト登録名称ではCracの綴りを用いる。
  12. ^ 同上
  13. ^ Molin 2001, p. 85
  14. ^ Molin 2001, p. 148


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