カスタムおよびハンドロードの強装弾
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/02 13:21 UTC 版)
「強装弾」の記事における「カスタムおよびハンドロードの強装弾」の解説
古い弾薬のいくつか、特にもともとは黒色火薬弾薬だった.45コルトや.45-70(どちらも1873年に遡る)のような弾薬は、もともと可能だった水準より大幅に高い水準のロードが可能である。現代の銃は、もとの黒色火薬時代の銃より大幅に頑丈(たとえば、.45コルトの銃の多くは.44マグナム版と同じフレームで製造されている)なので、現代の銃と特製のロードの弾薬の組み合わせは、現代の弾薬に比肩する性能を発揮できる。しかし、これらの高い圧力のロードは、現代の銃でだけ使用できる。これらの「非公式なマグナム」弾薬の発射には潜在的な危険が伴うので、通常はハンドロードで作成するか、小規模で特別なメーカーから購入するしかない。これらのロードには、SAMMIの仕様が存在する場合も、そうでない場合もあるので、特別に注意を払う必要がある。通常は、メーカーやデータの公表者が、あるロードが安全に使用できる銃(あるいは使用できない銃)を明示的に指定する。たとえば、"Only for use in Ruger and Thompson/Center Contenders"(ルガーおよびトンプソン・センター コンテンダーでのみ使用すること)、"Use only in modern Marlin and Winchester repeating actions"(現代のマーリンおよびウィンチェスター・リピーティングアクションでのみ使用すること)、"Ruger No. 1 and No. 3"(ルガーNo.1 と No.3)のように指定するものである。 SAAMIで認められているルガー.45コルト(Ruger .45 Colt)ロードに加えて、より高い圧力の特製のロードが数多く存在する。多くの場合、これらのロードは圧力が試験されるのではなく、特定の銃で発射することによって試験され、過剰な圧力の影響がチェックされる。高い圧力の弾薬は、フェデラルの.38スペシャルや9mmの+P+ハイドラ・ショック(+P+ Hydra-Shock)弾薬のように、法執行機関への販売だけに制限されることがある。以下の表は、SAAMI仕様にない+Pロードのいくつかで、メーカーが発表した圧力の情報に基づいている。 弾薬通常の圧力+Pの圧力注釈.44マグナム弾 36,000 43,500 21% 増加。ギャレット・カートリッジより。ルガーおよびダン・ウェッソンのダブルアクションリボルバー、ロングフレームのシングルアクション・コンバージョン。 .45Colt弾 14,000 23,500 68% 増加。アキュレイト・パウダー(Accurate Powder)のローディング・マニュアルより。ルガーおよびトンプソン・コンテンダーのみ。 .45-70弾 28,000 35,000 25% 増加。 ギャレット・カートリッジより。レバー・アクションおよびブレーク・アクション(中折れ式)を含む現代のライフル。 .45-70弾 28,000 40,000 43% 増加。アキュレイト・パウダーのローディング・マニュアルより。ルガーおよびそれに準じる頑丈なアクション
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