オープンニコル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/11/25 01:07 UTC 版)
光路に偏光子のみを差し込んだ状態で観察を行う場合を「オープンニコル」(開放ニコル)と呼ぶ。試料プレパラートを入れない状態で接眼レンズを覗くと明視野(光源色の白から薄い黄色)に見える。 たとえばここに花崗岩の薄片標本を入れた場合、肉眼および通常の光学顕微鏡では白色透明にみえる石英・長石は鉱物種・結晶の方向にしたがって減光が起こり、白色-灰色-黒色と変化する。ステージを回転させるとこの減光は変化し、その周期は90°角ごととなることが観察できる。これは、石英・長石は偏光特性をもつため、光源からの直線偏光が角度依存で減光をうけたことによる。これを利用して試料の形、色、屈折率などの測定を行う。
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