オーナーシップの変更
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/01 22:56 UTC 版)
「オープリーランドUSA」の記事における「オーナーシップの変更」の解説
1980年代初頭、テキサス州ヒューストンを基盤とする保険会社アメリカン・ジェネラルがNLTコーポレーションの株を大量購入して最大株主となり、事実上の買収となった。しかしアメリカン・ジェネラルはNLTの保険業以外に興味がなく、WSM-AM、FM、TV、ナッシュビル・ネットワーク、『グランド・オール・オープリー』、当時荒廃していたライマン公会堂、オープリーランド・ホテル、オープリーランドUSAを売却することになった。当時の連邦通信委員会の規則によりテレビ局とラジオ局を同時に獲得することはできず、アメリカン・ジェネラルはNLTにWSM-TVをジョージ・N・ギレット・ジュニアが操業するギレット・ブロードキャスティングに売却するよう働 きかけ、1981年11月3日、ギレットはWSM-TVを買収し、WSMVと改名した(1982年7月15日、WSMV-TVに改名)。 1982年までに買収は決定的になり、アメリカン・ジェネラルはWSMの残り分の売却先にミュージック・コーポレーション・オブ・アメリカ、マリオット・コーポレーション、アンハイザー・ブッシュなどと接触し始めた。テーマ・パークのみ、あるいはラジオ局のみなどの希望者は多かったが、全て一手に引き受けるところはなかった。アメリカン・ジェネラルはWSM社に売却するのが唯一の道ではないかと考え始めた。 突然、オクラホマ州オクラホマシティのゲイロード・ブロードキャスティング・カンパニーが参入し、1983年9月、2億5千万ドル(2015年の貨幣価値で6億ドル)で全て買収した。ラジオ局もこれに含まれたが、テレビ局はギレット・ブロードキャスティングに売却されWSMV-TVと改名した。買収後、社名をゲイロード・エンタテイメント・カンパニーに改名した。当時ゲイロード・エンタテイメントの経営者であったエドワード・ゲイロードは『オープリー』の大ファンで、オープリーランドの買収に多大な役割を果たした。 ゲイロードの要求は開局したばかりのケーブルテレビであるナッシュビル・ネットワーク(TNN)とその製作者オープリーランド・プロダクションも含まれた。TNNはカントリー・ミュージックに特化したテレビ局となった。数年間、この事務所と製作所はオープリーランドの施設内にあり、『Nashville Now 』(のちに『ミュージック・シティ・トゥナイト』、『プライム・タイム・カントリー』に改名)などの夜のバラエティ番組は園内のガスライト・シアターで収録された。このテーマ・パークはしばしばカントリー・ミュージックのスターのコンサート会場として放送された。
※この「オーナーシップの変更」の解説は、「オープリーランドUSA」の解説の一部です。
「オーナーシップの変更」を含む「オープリーランドUSA」の記事については、「オープリーランドUSA」の概要を参照ください。
- オーナーシップの変更のページへのリンク