オーストラリアの障害競走
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 22:29 UTC 版)
「障害競走」の記事における「オーストラリアの障害競走」の解説
中山グランドジャンプを3連覇したカラジやセントスティーヴンなどハイレベルな障害馬を持ち、ニュージーランドからの遠征馬も多かったが、近年障害競走における死亡事故が動物の権利の観点から問題視され、障害の難易度を低下させるなどの対策をとったものの、事故率の低下にはつながらず、競走数の削減や、州単位での廃止が相次いでいる。その為、現在障害競走が行われるのは南オーストラリア州のみである。かつてはクイーンズランド州、ニューサウスウェールズ州でも行われていたが、いずれもかなり以前に廃止しており、さらに2007年4月にタスマニア州が障害競走を中止、2010年シーズンをもってビクトリア州も障害レースを廃止した。 かつての障害競走のシーズンは2月から7月までで、すべてが平地競走との混合開催となっていた。発走にはスターティングゲートを使用する。コースは平坦であり、チェイスでも距離も4000m以下のものがほとんどで、ハードルの最低距離は2800mとなっていた。7割弱がハードル競走であり、使用するハードルは40cmほどの飛越でクリアが可能であった。またチェイスの障害も低く、掻き分けやすい人工素材が使用されており難易度は低い。競走の格付けはなされていないが、15競走が重賞として施行されており、主要な競走にはフレミントン競馬場のグランドナショナルスティープルチェイス、ムーニーヴァレー競馬場のヒスケンススティープルチェイスなどがあったが、いずれも現在では実施されていない。
※この「オーストラリアの障害競走」の解説は、「障害競走」の解説の一部です。
「オーストラリアの障害競走」を含む「障害競走」の記事については、「障害競走」の概要を参照ください。
- オーストラリアの障害競走のページへのリンク