オヤとは? わかりやすく解説

おや

[感]意外なことにであったときなどに発する語。「—、まだ起きていたの」「—、まあ」


おや【親/祖】

読み方:おや

(親)子を生んだ人。父と母総称また、その一方養父母などにもいう。また、人間以外の動物にもいう。「実の—」⇔子。

(親)同類増やすもとになるもの。「サトイモの—」「—木」⇔子。

(親)同種のもののうち、中心的役割を果たすもの。また、比較して大きいもの。「—会社」「—指」⇔子。

(親)花札トランプ遊びなどで、などを配り中心となってゲーム進行させる人。「—を決める」⇔子。

(親)無尽などの発起人

親株2」の略。

祖先。「—代々土地

おぼろか心思ひて空言(むなこと)も—の名絶つな」〈四四六五〉

物事始め元祖

物語出で来はじめの—なる竹取の翁(おきな)」〈源・絵合

上に立つ人。かしら。

「国の—となりて」〈源・桐壺

[下接語] 命の親生みの親烏帽子(えぼし)親・男親帯親女親片親仮親契約親講親里親実親育ての親・乳(ち)親・父(ちち)親・父(てて)親・胴親名親名付け親母親二親・褌(へこ)親・継(まま)親・養い親寄り


オヤ

名前 Oja

小屋

読み方:オヤ(oya)

所在 福井県小浜市

地名辞典では2006年8月時点の情報を掲載しています。

オヤ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/07 21:17 UTC 版)

オヤ(Oya)は、トルコの伝統的な手芸のひとつであり、トルコ語で縁飾りを意味する、レースの総称である。 技法や素材によって呼称が変わり、縫い針(iğne)を使うイーネオヤ、かぎ針(tığ)を使うトゥーオヤ、シャトル(mekik)を使うメキッキオヤ、ビーズ(boncuk)を使うボンジュクオヤなど、さまざまなバリエーションが存在する。

İğne Oyası

歴史

起源はいまだ不明である。歴史的にイーネオヤが最も古いものとなり、トルコの中央部・アナトリア地方で発生したとされるが諸説あり、更にトルコ東部、もしくは東地中海とも言われる。

紀元前2000年前にはすでに針によって編まれた魚網の存在が確認されている。[1] 

イーネオヤは技法的にはアルメニアンレースと同じものであり、また、ギリシャにおいてはビビラ(ビルビラ、ピピラ、など呼称多数)とも呼ばれる。

オスマン朝時代の宮殿では手仕事および豊かな装飾文化が発展した。イスラム教国家では、女性たちは髪の毛を覆い隠すためにスカーフをかぶる。装飾の対象はそのスカーフの縁にも移行した。 現在、狭義の意味でオヤと呼ばれるのはこのスカーフの縁飾りのことであり、それ以外はダンテル(dantel=レース)として区別される。現在、トルコ本国ではトゥーオヤの方が広く受け入れられ、イーネオヤは出来る人間が少なくなっている。

その後連続した長い糸を生み出す技術の登場により、トゥーオヤの順に生まれたと推測されるが、技法としてはかぎ針(クロッシェ)と同じものであるため、こちらの起源に関してはクロシェと同様であると推測される。

技法

イーネオヤ
縫い針(イーネ iğne)を使ったオヤの呼称。立体の花を作るトルコ特有のテクニックがある。
トゥーオヤ
かぎ針(トゥー tığ)を使ったオヤの呼称。極細のレース針が使われる(日本の号数でいえば12号相当)。クロッシェレースとの相似が見られる。
メキッキオヤ
シャトル(メキッキ mekik)を使ったオヤの呼称。タティングレースとの相似が見られる。
フィルケテオヤ
ヘアピン(フィルケテ firkete)を使ったオヤの呼称。同時にかぎ針を使う。ヘアピンレースとの相似が見られる。

素材

シルクロードを通って中国からもたらされた絹糸は、トルコでも広く作られるようになった。アンティークオヤの多くは、絹糸で作られている。
綿
絹だけでなく、綿の産地の周辺では、綿で作られたオヤも見られる。
化繊
現在もっとも使われている。主にナイロン、ポリエステル製。光沢がありすべりがよく、また非常に耐久性がある。糸端の処理は、ライターの火であぶって溶かすことでされる。
ビーズ
トルコ語でボンジュク(boncuk)と呼ばれる。
トゥーオヤの技法で、ビーズを通した糸を編み込んでいくボンジュクオヤが一般的であるが、イーネオヤの技法で一粒ずつビーズを編み込むボンジュク・イーネオヤもある。その他の技法でもビーズの使用は見られる。
その他
スパンコール(pul)を使ったプルオヤ、布(クマシュ kumaş)を使ったクマシュオヤなど、素材によって様々な呼称が存在する。また、エフェオヤと呼ばれる男性用のイーネオヤも存在する。

主な糸メーカー

  • カナガワ株式会社:国産の製糸メーカー。イーネオヤ糸、トゥーオヤ糸がある
  • アルトゥン・バシャック Altın Başak:トルコの糸メーカー。
  • チズメリ ÇİZMELİ:トルコの糸メーカー。
  • レイラック Leylak:トルコの糸メーカー。

脚注

  1. ^ 『Osmanlı'dan Günümüze Oyalar』P5(T.Onuk, 2005)

参考文献

出版年度順

  • 『Türk Oyaları Kataloğu Vol.1 Vol.2』T.C.KÜRTÜR BAKANLIĞI 2001年 
  • Taciser Onuk『Osmanlı'dan Günümüze Oyalar』2005年
  • 今井瑞恵『トルコの伝統レース イーネオヤ』、2006年、ISBN 978-4-9903324-0-2
  • 今井瑞恵『トルコの伝統レースII イーネダンテル』、2007年、ISBN 978-4-9903324-1-9
  • 七海光『トルコの可憐な伝統レース イーネオヤ』雄鶏社、2008年、ISBN 978-4-277-31166-3
  • 七海光『トルコの可憐な伝統レース トゥーオヤ』雄鶏社、2008年、ISBN 978-4-277-31173-1
  • 西田碧・CRKデザイン『ビーズの縁飾り Vol.1』グラフィック社、2009年、ISBN 978-4-7661-2069-1
  • 西田碧・CRKデザイン『ビーズの縁飾り Vol.2』グラフィック社、2010年、ISBN 978-4-7661-2070-7
  • 西田碧・CRKデザイン『ビーズの縁飾り Vol.3』グラフィック社、2010年、ISBN 978-4-7661-2071-4
  • 七海光『針1本で作る花レース イーネオヤのアクセサリー』文化出版局、2012年、ISBN 978-4-579-11409-2
  • 七海光『かぎ針で編む花レース トゥーオヤのアクセサリー』文化出版局、2013年、ISBN 978-4-579-11428-3
  • 七海光『シャトルで作る花レース メキッキオヤのアクセサリー』文化出版局、2013年、ISBN 978-4-579-11466-5
  • FIGEN CAKIR『Needle Lace Flowers』、Search Press、2013年、ISBN 978-1-78221-005-4 
  • 『İĞNE OYASI REHBERİ』TUVA、2013年、ISBN 978-605-5647-54-4
  • Elena Dickson『Bibilla KNOTTED LACE FLOWERS』2013年、SALLY MILNER PUBLISHING、ISBN 978-186351-450-7
  • C・R・K design 『トルコの伝統手芸「オヤ」でつくるビーズを編み込むすてきアクセサリー』高橋書店、2014年、ISBN 978-4-471-40090-3
  • 野中幾美『トルコのちいさなレース編み オヤ』誠文堂新光社、2014年、ISBN 978-4-416-31407-4

「オヤ」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「オヤ」の関連用語

オヤのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



オヤのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのオヤ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS