オドラデクとは? わかりやすく解説

オドラデク

作者池内紀

収載図書天のある人―二十三の物語
出版社河出書房新社
刊行年月1989.4


家父の気がかり

(オドラデク から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/31 01:25 UTC 版)

家父の気がかり
Die Sorge des Hausvaters
作者 フランツ・カフカ
ドイツ国
言語 ドイツ語
ジャンル 短編小説
発表形態 雑誌掲載
初出情報
初出 『自衛』1919年
刊本情報
収録 『田舎医師』
出版元 クルト・ヴォルフ社
出版年月日 1920年
日本語訳
訳者 池内紀
ウィキポータル 文学 ポータル 書物
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家父の気がかり」(かふのきがかり、Die Sorge des Hausvaters)は、フランツ・カフカの短編小説。1917年執筆。1919年『自衛』誌に掲載され、1920年に作品集『田舎医者』に収められた。虫とも動物ともつかない奇妙な生き物「オドラデク」をめぐるごく短い作品。

内容

この作品は「オドラデク」に対する語り手の思案を描いている。「オドラデク」の名前は一説によるとスラヴ語であり、また別の説によればスラヴ語の影響を受けたドイツ語であるという。その形は、一見すると平たい星型の糸巻きのようで、実際その周りには古い糸が巻き付いている。そして星型の中央から棒が突き出ていて、さらにその棒と直角に小さな棒が付いている。オドラデクはこの棒と星型の突起のひとつを足にして立っているのである。オドラデクは神出鬼没で、家の中のあちこちで現れ、そうかと思うと何ヶ月も姿を見せなかったりする。名前を尋ねてみると「オドラデク」だと言い、住処を尋ねると「わからない」と答える。そうしてかさこそと笑い声を立てる。語り手は自分が死んだあと、孫子の代にまでこのオドラデクが生きているのかと考え、複雑な気持ちを抱く。

影響

室井光広芥川賞受賞作『おどるでく』(1994年)は「オドラデク」をモチーフの一つとしている。

日本語訳

収録されている書籍名を記す。

  • 池内紀訳 『カフカ短編集』 岩波文庫、1987年※
  • 池内紀訳 『カフカ小説全集 変身ほか』 白水社、2001年
  • 池内紀訳 『カフカ・コレクション 断食芸人』 白水Uブックス、2006年 - 新書判
  • 浅井健二郎訳 『カフカ・セレクションⅢ』 ちくま文庫、2008年
  • 『決定版 カフカ短編集』 頭木弘樹編、新潮文庫、2024年※
※は電子書籍も刊

外部リンク


オドラデク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/10 15:26 UTC 版)

LAST EXILE」の記事における「オドラデク」の解説

ギルド単座小型飛行艇アナトレーなどからはギルド星型呼称され、オドラデクという名称は小説版にしか登場しない機動力優れており、要人誘拐から戦艦攻撃まで幅広い任務従事する。主要武装ショックカノンニードルガンガンコントロール自動化されそれなりに高い命中率を持つ。小型ありながら装甲ある程度堅固であるが、いくつか脆弱な場所があり、コツ知っている人間アレックスゴドウィン等)であればライフル無反動砲等で破壊することも可能。乗員保護システム搭載し撃墜大破された場合でも乗員の安全をある程度保証する。ギルドテクノロジーを生かし製作されているため、ヴァンシップ比して機動性高くホバリングに近い機動も可能である。一方耐久力に関して圧倒的な性能差を有しているわけではなくヴァンシップ搭載されている機銃撃破することができる。

※この「オドラデク」の解説は、「LAST EXILE」の解説の一部です。
「オドラデク」を含む「LAST EXILE」の記事については、「LAST EXILE」の概要を参照ください。

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