オイルクーラーを後付けする場合の注意点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/18 04:05 UTC 版)
「オイルクーラー」の記事における「オイルクーラーを後付けする場合の注意点」の解説
元々オイルクーラーを装備していない車種にオイルクーラーを設置する場合には、オイルポンプの流量を考慮して形式や配管経路を選定する必要がある。オイルポンプの流量がオイルクーラーの圧力損失に対して低すぎる場合には、油圧が大きく低下してエンジン内部の潤滑不良を発生させてしまい、設置が却って逆効果となる場合もあるので注意が必要である。 また、オイルクーラーの設置する向きにも注意が必要である。元々オイルクーラーを装備していない車種はオイルポンプの流量にそれほど余裕がない為、横流れ式のコアの流入口を下向きにして取り付けるとコア内部に噛んだエアが抜けなくなる恐れがある他、全てのコアにオイルが回りきらず規定の冷却効率が発揮できない原因にもなる。これを防ぐ為には横流れ式コアの場合はコアの取入口・排出口を上向きにして取り付けるか、コアを横に倒してラジエーターと同様に下側の流入口を取入れ側(ロワー)、上側の流入口を排出側(アッパー)とする配置を行う事が望ましい。 季節によってはオーバークールを防ぐ為、サーモスタットの設置やクーラーコアの一部をテープなどで覆う措置を採る事も検討するべきである。
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