エーリヒ・レーダーとカール・デーニッツ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/27 18:15 UTC 版)
「シュパンダウ戦犯刑務所」の記事における「エーリヒ・レーダーとカール・デーニッツ」の解説
海軍出身のレーダーとデーニッツは、他の囚人から「提督様方 (die Admiralität)」と呼ばれ、多くの行動を共にした。体系と秩序を重んじるレーダーは刑務所図書館の館長となり、デーニッツは助手を務めた。 この2人は、それぞれ以下の理由で他の囚人とは距離を取っていた。 デーニッツは、10年間を他人(総統アドルフ・ヒトラー)のために捧げてきたため、法的に自分は今でもドイツの国家元首である、と考えていた。 一方、レーダーは、軍人でなかった他の囚人の尊大な態度と規律のなさを軽蔑していた。 なかでもデーニッツは多くの手紙を元副官に書き送ったが、これは刑務所外の世界で自分の名声を守り続けようとしたためであった。妻には釈放前に、刑務所生活から政界に復帰するための支援方法を指示していた。最後までその希望を持ち続けたものの、実行に移されずに終わった。
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