エンジェル・オブ・バトルフィールド〜クララ・バートンに捧ぐ〜
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/29 14:26 UTC 版)
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![]() 陸上自衛隊中央音楽隊による演奏。 |
「エンジェル・オブ・バトルフィールド〜クララ・バートンに捧ぐ〜」(エンジェル・オブ・バトルフィールド~クララ・バートンにささぐ~、Angel of the Battlefield)は樽屋雅徳が作曲した吹奏楽曲[注釈 1][注釈 2]。グレードは3.5(あくまで目安)。ブレーン委嘱作品。[2]
概要
南北戦争で看護師として活躍し、「
- 作曲者による紹介
クララ・バートンはアメリカ赤十字社の設立者で、看護師のパイオニアです。戦争や自然災害の被害者に対する彼女の献身は、1865年に南北戦争が終わってからも継続しました。そんな彼女の人生を想像し、映画音楽のように曲を作りました。冒頭、木管楽器でクララのテーマを奏で、クララの優しさや心の温かさを表現しています。やがてテンポを上げ、戦争を表現し、その中でもクララのテーマが現れ悪戦苦闘している様子を描きます。曲は再びゆっくりとしたテンポに変わり、クララの夢や希望を描きます。3拍子にすることにより、クララの中から次から次へと溢れ出てくる思いを「前へ、前へ」「もっと、もっと」と表現しています。後半、打楽器が倍のリズムをとりながら管楽器が再びクララのテーマを奏で我々に何かを語っているかのようにエンディングに向かいます。
今も世界で流行病や戦争が起こっている中、たくさんの医療従事者の方々に支えられているのだなと、感謝の思いも込めて作曲しました。
映画のようにシーンを想像したり、感謝の気持ちを込めて演奏していただけたらと思います。 — 樽屋雅徳[2]
編成
木管 | 金管 | 弦・打 | |||
---|---|---|---|---|---|
Fl. | 1, Picc. 1, (任意) | Tp. | 3, (任意) | Cb. | - |
Ob. | 1, (任意) | Hr. | 3, (1,2はF、2,3は任意) | Timp. | ● |
Fg. | - | Tbn. | 3, (2,3は任意) | 他 | Glocken.(任意), Cabasa.(任意), Vib.(任意), Xylo.(任意), Susp.Cymbal.(任意), Tamb.(任意), Cymbals.(任意), B.D.(任意), S.D., Conga., 4 Toms. |
Cl. | , E♭ 3, (1,2は任意), Bass 1, B♭ | Eup. | ● | ||
Sax. | Alt. 2 E♭, Ten. 1 E♭, Bar. 1 E♭ | Tub. | ● | ||
その他 | String Bass, (任意) |
脚注
注釈
- ^ 日本語名は「オブ・」と「バトルフィールド」の間に「ザ」は入らない。
- ^ スコアの英題には「~Clala Barton~」というサブタイトルが確認できる。[1]
- ^ 本楽曲の発表された2023年は新型コロナウイルス感染症の世界的流行やロシアのウクライナ侵攻の最中であった。
出典
- ^ 「エンジェル・オブ・バトルフィールド ~クララ・バートンに捧ぐ~」スコアPDF (PDF)
- ^ a b “エンジェル・オブ・バトルフィールド ~クララ・バートンに捧ぐ~/樽屋雅徳|吹奏楽楽譜”. 2025年5月23日閲覧。
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