エロイーザ
エロイーザ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/28 04:49 UTC 版)
この曲が作られる過程で伝説的に語られている、以下のエピソードがある。 当時、ジョビン、モライスなどのボサ・ノヴァ・アーティストたちは、リオデジャネイロのイパネマ海岸近くにあったバー「ヴェローゾ(ポルトガル語: Veloso)」にたむろして酒を飲むことが多かった。 このバーに、近所に住む少女エロイーザ(英語版)が、母親のタバコを買いにしばしば訪れていた。彼女は当時10代後半、170cmの長身でスタイルが良く、近所でも有名な美少女であった。 ジョビンもモライスも揃って非常なプレイボーイであり、殊にモライスはその生涯に9度結婚したほどの好色家であった。女好きの彼らはエロイーザの歩く姿に目を付け、そこからインスピレーションを得て、「イパネマの娘」を作ることになった。 この際、ジョビンとモライスが、ヴェローゾの店内で即席に曲を作ったという説が広く流布しているが、実際の作詞・作曲自体はそれぞれの自宅である程度の期間をかけて行われたもので、伝説とはやや異なる。 作曲のきっかけの場となったバー「ヴェローゾ」は、のちにこの曲にちなみ「ガロータ・ヂ・イパネマ」と改称され、2007年現在でも営業が続いている。 また、エロイーザ自身も2001年に「ガロータ・ヂ・イパネマ」という名のブティックを開き、この曲の楽譜と歌詞を印刷したTシャツを販売した。これに対してジョビンとモライスの著作権継承者たちが訴訟を起こしたが、裁判所はエロイーザに有利な判決を下し、エロイーザはサンパウロとリオデジャネイロにこのブティックの支店を展開した。
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