エレアコの誕生
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/19 16:38 UTC 版)
「エレクトリックアコースティックギター」の記事における「エレアコの誕生」の解説
現在のエレアコの原型となったのは1969年に発売されたオベーション社のギターである。ヘリコプターの製造会社カーマン・コーポレーションの社長、チャールズ・カーマンは有名なギタリストでもあった。1966年にカーマン・コーポレーションの子会社としてオベーション社を設立し、3年後に発売されたものが航空機の技術をギターに活かしたエレアコであった。発売当初はあまりにも画期的なもので受け入れられなかったが、1970年代には保守的なミュージシャンの間にも浸透していくこととなった。 オベーション以前も、ギブソン社のJ-160E等のようなエレクトリックギター用のピックアップを装備したアコースティックギターは存在したが、エレクトリック用のピックアップが増幅する音は、アコースティックギター本来の音とは異なるものであった。オベーション社のギターはエレクトリックギター用のマグネティックピックアップではなくピエゾピックアップを搭載しており、よりアコースティックギター本来の音に近い音を出力する事に成功した。またボディのバックには、従来の木材の代わりに「リラコード」と呼ばれるグラスファイバーを半球状に加工したものを使用し、音の振動が集中する構造になっていた。現在でもオベーション社をはじめとしたいくつかのメーカーがこの構造を採用している。
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