エリック・ロサとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > エリック・ロサの意味・解説 

エリック・ロサ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/11 15:01 UTC 版)

エリック・ロサ
基本情報
本名 エリック・ヨメール・ロサ・パチェコ
通称 Mini-Pacman(小さなパックマン)
階級 ライトフライ級
身長 160cm
リーチ 165cm
国籍 ドミニカ共和国
誕生日 (2000-03-18) 2000年3月18日(25歳)
出身地 サントドミンゴ
スタイル サウスポー
プロボクシング戦績
総試合数 8
勝ち 8
KO勝ち 2
テンプレートを表示

エリック・ロサ(Erick Rosa、2000年3月18日 - )は、ドミニカ共和国プロボクサーサントドミンゴ出身。現WBA世界ライトフライ級王者。元WBA世界ミニマム級王者。世界2階級制覇王者

来歴

ミニマム級

2020年10月24日、サントドミンゴのホテル・カタロニア・マレコン・センターでオスカル・ベルムデス・サラスとプロデビュー戦ならびにWBAフェデラテン及びWBCラテンアメリカミニマム級王座決定戦を行い、10回3-0(100-90×2、98-92)の判定勝ちを収め両王座を獲得した[1]

2020年12月16日、サントドミンゴのホテル・カタロニア・マレコン・センターでバイロン・カステレオンと対戦し、10回3-0(97-93、98-92、99-91)の判定勝ちを収め両王座の初防衛に成功した[2]

2021年3月12日、サントドミンゴのホテル・カタロニア・マレコン・センターでケニー・カノと対戦し、キャリア初のKO勝ちとなる3回1分41秒KO勝ちを収め両王座の2度目の防衛に成功した[1]

2021年7月21日、サントドミンゴのパベロン・デ・ボレイボルで空位のWBA世界ミニマム級暫定王座決定戦をWBA世界ミニマム級5位のリカルド・アツピリカと行い、12回3-0(117-110×2、114-113)の判定勝ちを収め、デビューから半年かつ2000年代生まれでは一番乗りとなりドミニカ共和国のボクサーでは最速となる4戦目で、センサク・ムアンスリンワシル・ロマチェンコデビッド・モレルに次ぐボクシング史上2番目の速さでの世界王者となった[3][4]

2021年8月25日、WBAは暫定王座を廃止すると共に指名挑戦権を付与する措置を行った[5]

2021年12月21日、サントドミンゴのホテル・カタロニア・マレコン・センターでWBA世界ミニマム級レギュラー王者ビック・サルダールに挑戦し、12回2-1(113-112、112-113、116-109)の判定勝ちを収めドミニカ共和国のプロボクサー史上最速のプロ4戦目で世界王座を獲得した[6]

2022年12月12日、団体内王座統一戦の入札が行われ、レギュラー王者ロサを擁するシュアン・ボクシングが122,000ドルを提示したのに対し、スーパー王者ノックアウト・CPフレッシュマートを擁するペッインディーが140,000ドルを提示した為興行権を落札した。ファイトマネーはスーパー王者のノックアウトが落札額の75%となる10万5000ドル、レギュラー王者のロサが25%となる3万5000ドルを受け取ることになった。尚、この試合は当初は2022年12月17日にネバダ州ラスベガスで行われるプレミア・ボクシング・チャンピオンズの興行であるフランク・マーティンvsミシェル・リベラの前座で組まれる予定だったが、ノックアウトのアメリカへの渡航ビザ取得に問題が出たため試合が中止となっていた[7]

2023年3月1日、タイナコーンサワン県でWBA世界ミニマム級スーパー王者ノックアウト・CPフレッシュマートと団体内王座統一戦を行う予定だったが、ロサは有効なパスポートを所持していたものの、タイの法律ではパスポートの有効期限が最低6ヵ月ないと入国できないため入国を拒否されたことで試合中止となった[8]

2023年7月21日、再び団体内王座統一戦の入札が行われ、落札したプロモーションへのノックアウトの母国タイとロサの母国ドミニカ共和国以外の第3国での試合開催の条件が付いた中で、スーパー王者ノックアウトを擁するペッインディーは入札に参加せず、レギュラー王者ロサを擁するシュアン・ボクシングが80,000ドルを提示し興行権を落札した[9]

2023年8月25日、1年8ヶ月ぶりの試合をサントドミンゴのパベロン・デ・エスグリマで団体内統一戦の前哨戦としてオルランド・ピノとノンタイトル10回戦で対戦し、8回終了後にピノが棄権した為TKO勝ちを収めた[10]

2024年1月15日、団体内王座統一戦の興行権を落札したシュアン・ボクシングはWBAにスーパー王者ノックアウトとの団体内王座統一戦は前年の10月に行うと試合予定日を提示していたが、プレミア・ボクシング・チャンピオンズの興行で組まれる予定がShowtimeのボクシング中継撤退が決まった影響などで団体内王座統一戦の開催が未定となったことで、ロサはライトフライ級に転向する為WBA世界ミニマム級レギュラー王座を返上した[11][12]

ライトフライ級

2024年4月5日、サントドミンゴのパベロン・デ・エスグリマでライトフライ級転向初戦としてIBF世界ミニマム級10位のユデル・レイエスとWBAゴールドライトフライ級王座決定戦を行い、12回3-0(119-109、117-110×2)の判定勝ちを収めゴールド王座獲得に成功した。

2024年12月19日、サントドミンゴのペドロン・デ・カラテ・セントロ・アリンピコでWBA世界ライトフライ級3位のネイダー・バルデスと前WBA世界同級スーパー王者寺地拳四朗が返上し空位となったWBA世界同級王座決定戦を行い、12回3-0(117-111×2、116-112)判定勝ちを収め王座獲得に成功、ドミニカ共和国のプロボクサーとしてはホアン・グズマンハビエル・フォルトゥナに次いで史上3人目かつ同国のプロボクサーとしてはWBA世界ミニマム級王座返上からわずか11ヶ月での史上最速となる2階級制覇を果たした[13]

2025年6月11日、同年7月30日に横浜BUNTAIで日本のリングに初登場し、日本ライトフライ級王者およびWBA世界同級1位でロサと同じく無敗記録を持つ高見享介と初防衛戦に臨むことが発表された。

戦績

  • プロボクシング:8戦 8勝 (2KO)無敗
日付 勝敗 時間 内容 対戦相手 国籍 備考
1 2020年10月24日 10R 判定3-0 オスカル・ベルムデス・サラス メキシコ プロデビュー戦
WBAフェデラテン・WBCラテンアメリカミニマム級王座決定戦
2 2020年12月16日 10R 判定3-0 バイロン・カステレオン ニカラグア WBAフェデラテン・WBCラテンアメリカ防衛1
3 2021年3月12日 3R 1:41 KO ケニー・カノ ベネズエラ WBAフェデラテン・WBCラテンアメリカ防衛2
4 2021年7月21日 12R 判定3-0 リカルド・アツピリカ ペルー WBA世界ミニマム級暫定王座決定戦
5 2021年12月21日 12R 判定2-1 ビック・サルダール フィリピン WBA世界ミニマム級タイトルマッチ
6 2023年8月25日 8R 終了 TKO オルランド・ピノ ベネズエラ
7 2024年4月5日 12R 判定3-0 ユデル・レイエス メキシコ WBA世界ライトフライ級ゴールド王座決定戦
8 2024年12月19日 12R 判定3-0 ネイダー・バルデス メキシコ WBA世界ライトフライ級王座決定戦
9 2025年7月30日 - - - 高見享介帝拳 日本 WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ
試合前
テンプレート

獲得タイトル

  • WBAフェデラテンミニマム級王座
  • WBCラテンアメリカミニマム級王座
  • WBA世界ミニマム級暫定王座(防衛0=廃止)
  • WBA世界ミニマム級レギュラー王座(防衛0=返上)
  • WBAライトフライ級ゴールド王座
  • WBA世界ライトフライ級王座(防衛0)

脚注

  1. ^ a b Erick Rosa Pacheco ボクシング 選手名鑑 -戦績一覧- 2021年8月9日参照
  2. ^ Erick 'Mini Pac-Man' Rosa Outpoints Byron Castellon Over 10 Rounds In Santo Domingo”. Boxingscene. 2020年12月16日閲覧。
  3. ^ Rosa, Puello win WBA interim title fights”. Fightnews. 2021年7月22日閲覧。
  4. ^ Alberto Puello Retains WBA Title, Erick Rosa Captures Gold in Fourth Bout”. Boxingscene. 2021年7月22日閲覧。
  5. ^ WBA Eliminates Interim Titles Effective Immediately”. Boxingscene. 2021年8月25日閲覧。
  6. ^ ロサがWBAミニマム級正規王者に サルダールとのダウン応酬戦2-1で制す”. ボクシングニュース (2021年12月22日). 2021年12月25日閲覧。
  7. ^ Petchyindee Boxing Promotions Wins Purse Bid For Thammanoon Niyomtrong-Erick Rosa WBA Title Fight”. Boxingscene. 2022年12月12日閲覧。
  8. ^ 3.1タイのWBAミニマム級戦は中止 タイ当局が正規王者ロサの入国を拒否 Boxing News(ボクシングニュース) 2023年2月22日
  9. ^ Niyomtrong-Rosa: Shuan Boxing Wins Purse Bid for WBA Strawweight Title Consolidation Bout”. Boxingscene. 2023年7月21日閲覧。
  10. ^ Erick Rosa Stops Orlando Pino After Eight; Eyes WBA Title Consolidation Bout In Fall”. Boxingscene. 2023年8月26日閲覧。
  11. ^ Erick Rosa vacates WBA minimumweight title FacebookTwitterReddit”. Fightnews.com (2024年1月15日). 2024年1月16日閲覧。
  12. ^ Erick Rosa Vacates WBA 'Regular' Strawweight Title, Will Now Campaign At Junior Flyweight”. Boxingscene (2024年1月15日). 2024年1月16日閲覧。
  13. ^ 【ボクシング】WBA世界Lフライ級新王座はロサが獲得 同階級の世界王者に岩田翔吉、矢吹正道 日刊スポーツ 2024年12月20日

関連項目

外部リンク

暫定王座決定戦 対戦者
リカルド・アツピリカ
WBA世界ミニマム級暫定王者
2021年7月21日 - 2021年8月25日(廃止)
次暫定王者
暫定王座廃止により消滅
前王者
ビック・サルダール
WBA世界ミニマム級王者

2021年12月21日 - 2024年1月15日(返上)

空位
次タイトル獲得者
N/A
空位
前タイトル保持者
寺地拳四朗
WBA世界ライトフライ級王者

2024年12月19日- 現在

次王者
N/A



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  エリック・ロサのページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「エリック・ロサ」の関連用語

エリック・ロサのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



エリック・ロサのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのエリック・ロサ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS