デビッド・モレルとは? わかりやすく解説

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デビッド・モレル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/03 02:40 UTC 版)

デビッド・モレル
基本情報
本名 オズバリー・デビッド・モレル・グティエレス・ジュニア
階級 ライトヘビー級
身長 185cm
リーチ 199cm
国籍  キューバ
誕生日 (1998-01-18) 1998年1月18日(27歳)
出身地 サンタ・クララ
スタイル サウスポー
プロボクシング戦績
総試合数 13
勝ち 12
KO勝ち 9
敗け 1
テンプレートを表示
獲得メダル
 キューバ
男子 ボクシング
AIBA世界ユース選手権
2016 サンクトペテルブルク ライトヘビー級

デビッド・モレル(David Morrell、1998年1月18日 - )は、キューバプロボクサーサンタ・クララ出身。元WBA世界スーパーミドル級レギュラー王者。元WBA世界ライトヘビー級レギュラー王者。世界2階級制覇王者

センサク・ムアンスリンワシル・ロマチェンコと並ぶデビューから3戦目で世界王者になった[1][2]。現在はミネソタ州ミネアポリス在住[3]。トレーナーはロニー・シールズ[3]

来歴

スーパーミドル級

2019年7月19日、キューバから亡命しウォリアーズ・ボクシング・プロモーションズと契約[4]

2020年8月8日、ロサンゼルスPeacockシアターで、空位のWBA世界スーパーミドル級暫定王座決定戦としてWBA世界スーパーミドル級1位でWBA世界スーパーミドル級ゴールド王者のレノックス・アレンと対戦し、12回3-0(120-108、119-109、118-110)の判定勝ちを収め、暫定ながらセンサク・ムアンスリンワシル・ロマチェンコと並ぶ世界最速記録となるデビュー3戦目での王座獲得に成功した[1][2]

2020年12月26日、ロサンゼルスのシュライン・オーディトリアムでWBA世界スーパーミドル級10位のマイク・ガブロンスキーと初防衛戦を行う予定だったが、モレルが前日計量で170ポンドを記録し体重超過になったが、体重超過を犯したにもかかわらず結局モレルの暫定王座は剥奪されず、ノンタイトル10回戦に変更して試合は行われ[5][6]、モレルが3回2分45秒KO勝ちを収めた[7][8]

2021年1月19日、WBAは、モレルを暫定王者からレギュラー王者へ認定した[9]

2021年6月27日、ミネアポリス・アーモリー英語版でWBA世界スーパーミドル級15位マリオ・カサレスと対戦し、初回2分32秒KO勝ちを収め初防衛に成功した[10][11]

2021年7月8日、WBAから元WBA世界スーパーミドル級暫定王者でWBA世界スーパーミドル級3位のジョン・ライダーとの指令戦を発令され、8月8日までに交渉を行うように通達された[12]

2021年12月18日、ミネアポリス・アーモリーでWBA世界スーパーミドル級10位のアランテス・フォックスと対戦し、4回2分6秒TKO勝ちを収め2度目の防衛に成功した[13][14]

2022年6月4日、ミネアポリス・アーモリーでWBA世界スーパーミドル級10位のケビン・ヘンダーソンと対戦し、4回2分35秒TKO勝ちを収め3度目の防衛に成功した[15][16]

2022年11月5日、ミネアポリス・アーモリーでWBA世界スーパーミドル級1位のアイドス・イェルボスヌイ英語版と指名試合で対戦し[17]、12回2分34秒KO勝ちを収め4度目の防衛に成功した[18]。しかしイェルボスヌイが試合後に硬膜下血腫で一時意識不明になり緊急搬送される重体となった[19][20][21]

2023年4月22日、ラスベガスT-モバイル・アリーナで行われたジャーボンテイ・デービス 対 ライアン・ガルシア戦の前座でWBA世界スーパーミドル級6位のヤマグチ・ファルカンと対戦し、初回2分36秒TKO勝ちを収め5度目の防衛に成功した[22]。当初モレルはWBA世界スーパーミドル級9位のセナ・アグベコと対戦する予定だったが、試合の9日前になってネバダ州アスレチックコミッションからアグベコにライセンスが発行されなかったためファルカンを代役に立てて行われた[23]

2023年12月16日、ミネアポリス・アーモリーで行われたチャンピオンシップ・ボクシングの最終回興行において、チケット完売となる5,347人を動員して[24]、WBA世界スーパーミドル級10位のセナ・アグベコと対戦し[3]、2回1分43秒TKO勝ちを収め6度目の防衛に成功した[25][26]

ライトヘビー級

WBA世界スーパーミドル級王者サウル・アルバレスから避けられ対戦できる見込みが薄いためライトヘビー級に階級を上げることを決めた[27]

2024年8月3日、ロサンゼルスのBMOスタジアムにてテレンス・クロフォードイスラエル・マドリモフの前座で、WBA世界ライトヘビー級4位のラディボジェ・カラジッチ英語版とWBA世界同級レギュラー王座決定戦を行い、12回判定勝ちで王座獲得に成功し、レギュラー王座での2階級同時制覇を果たした[28]。この試合でモレルは75万ドル(約1億1000万円)、カラジッチは35万ドル(約5100万円)のファイトマネーを稼いだ[29]

2024年8月30日、WBA世界スーパーミドル級レギュラー王座を返上した[30]

2025年2月1日、ラスベガスのT-モバイル・アリーナにてWBC世界ライトヘビー級暫定王者のデビッド・ベナビデスとWBA・WBC暫定世界ライトヘビー級王座統一戦を行い、11回にダウンを奪うもラウンド終了後にモレルがベナビデスを右フックで加撃する反則を犯し減点1を科せられたこともあり、プロ初黒星となる12回0-3(111-115×2、110-118)の判定負けを喫し2団体王座統一に失敗、WBA王座から陥落した[31]

2025年7月21日、WBOはWBO世界ライトヘビー級暫定王者のカラム・スミスと同級3位のモレルとの間で行われるWBO暫定世界同級タイトルマッチを指令した。交渉期間は同年8月20日までの30日間で、同意に達しない場合は入札が行われる[32]

戦績

  • アマチュアボクシング:135戦 130勝 5敗
  • プロボクシング:13戦 12勝 (9KO) 1敗
日付 勝敗 時間 内容 対戦相手 国籍 備考
1 2019年8月31日 1R 1:05 KO イェンドリス・ロドリゲス・バルデス  キューバ プロデビュー戦
2 2019年11月2日 2R 1:01 KO クィントン・ランキン アメリカ合衆国
3 2020年8月8日 12R 判定3-0 レノックス・アレン ガイアナ WBA世界スーパーミドル級暫定王座決定戦→レギュラー王座に認定
4 2020年12月26日 3R 2:45 KO マイク・ガブロンスキー アメリカ合衆国
5 2021年6月27日 1R 2:32 KO マリオ・カサレス メキシコ WBA防衛1
6 2021年12月18日 4R 2:06 TKO アランテス・フォックス アメリカ合衆国 WBA防衛2
7 2022年6月4日 4R 2:35 TKO ケビン・ヘンダーソン アメリカ合衆国 WBA防衛3
8 2022年11月5日 12R 2:34 KO アイドス・イェルボスヌイ英語版 カザフスタン WBA防衛4
9 2023年4月22日 1R 2:36 KO ヤマグチ・ファルカン ブラジル WBA防衛5
10 2023年12月16日 2R 1:43 TKO セナ・アグベコ ガーナ WBA防衛6
11 2024年8月3日 12R 判定3-0 ラディボジェ・カラジッチ英語版 アメリカ合衆国 WBA世界ライトヘビー級レギュラー王座決定戦
12 2025年2月1日 12R 判定0-3 デビッド・ベナビデス アメリカ合衆国 WBA・WBC暫定・世界ライトヘビー級王座統一戦
WBA陥落
13 2025年7月12日 10R 判定2-1 イマーム・ハタエフ オーストラリア
14 2025年11月22日 カラム・スミス イギリス WBO暫定・世界ライトヘビー級タイトルマッチ
試合前
テンプレート

獲得タイトル

脚注

  1. ^ a b David Morrell Outworks Lennox Allen For Dominant Decision, Wins WBA Belt TAPOLOGY.com 2020年8月8日
  2. ^ a b モレルが3戦目でWBA・S・ミドル級暫定王座獲得”. Boxing News(ボクシングニュース) (2020年8月9日). 2023年12月21日閲覧。
  3. ^ a b c あすショータイム中継最終回 メインはWBA・S・ミドル級レギュラー王座戦”. Boxing News(ボクシングニュース) (2023年12月16日). 2023年12月17日閲覧。
  4. ^ News: Gutierrez, Mike Faragon, Davey, Masoud, Kaplan, More BoxingScene.com 2019年7月19日
  5. ^ Morrell-Gavronski PBC on Fox Headliner Now 10-Round Non-Title Fight BoxingScene.com 2020年12月26日
  6. ^ プロ4戦目 暫定王者モレルが体重超過 WBA・S・ミドル級はノンタイトル戦に変更”. Boxing News(ボクシングニュース) (2020年12月26日). 2023年12月21日閲覧。
  7. ^ David Morrell Demolishes Mike Gavronski in Three Round Beating BoxingScene.com 2020年12月26日
  8. ^ WBA・S・ミドル級暫定王者モレル 無冠戦で圧勝 モンティエル甥カークランドを初回KO”. Boxing News(ボクシングニュース) (2020年12月27日). 2023年12月21日閲覧。
  9. ^ David Morrell Made WBA 'Regular' Champ, Ordered To Face John Ryder”. Boxing Scene.com (2021年1月19日). 2021年1月28日閲覧。
  10. ^ David Morrell Demolishes Mario Cazares in One Round”. Boxing Scene.com. 2021年6月27日閲覧。
  11. ^ モレル初回KO勝ちでWBA・S・ミドル級王座V1 クルーザー級11連続KOのアポチ敗れる”. Boxing News(ボクシングニュース) (2021年6月28日). 2023年12月21日閲覧。
  12. ^ David Morrell-John Ryder: WBA Re-Orders Super Middleweight Title Fight”. Boxing Scene.com (2021年7月8日). 2021年7月11日閲覧。
  13. ^ David Morrell Drops, Stops Alantez Fox In 4th Round For TKO Win”. Boxing Scene.com (2021年12月18日). 2021年12月25日閲覧。
  14. ^ モレルがフォックスを4回TKO WBA・S・ミドル級正規王座V2”. Boxing News(ボクシングニュース) (2021年12月19日). 2023年12月21日閲覧。
  15. ^ David Morrell Overwhelms Kalvin Henderson, Stops Him In 4th Round”. Boxing Scene.com (2022年6月4日). 2022年11月10日閲覧。
  16. ^ WBC&WBO・S・バンタム級王者フルトン ローマンに大差判定で2冠を堅守”. Boxing News(ボクシングニュース) (2022年6月5日). 2023年12月21日閲覧。
  17. ^ WBA・S・ミドル級正規王者モレルあす“地元”で指名試合 ビッグマッチへのステップなるか”. Boxing News(ボクシングニュース) (2022年11月5日). 2023年12月21日閲覧。
  18. ^ Highlights and results: David Morrell Jr knocks out Aidos Yerbossynuly in 12th round”. Bad Left Hook (2022年11月6日). 2022年11月7日閲覧。
  19. ^ Report: Aidos Yerbossynuly in coma after taking beating from David Morrell”. sports.yahoo.com. 2022年11月7日閲覧。
  20. ^ Source: Yerbossynuly in coma after 12th-round knockout loss to Morrell”. danrafael.substack.com. 2022年11月7日閲覧。
  21. ^ WBA・S・ミドル級戦でKO負けのイェルボスヌイが重体 勝者モレル「神の恵みを」”. Boxing News(ボクシングニュース) (2022年11月8日). 2023年12月21日閲覧。
  22. ^ モレル圧勝 ヤマグチ・ファルカンを初回KO WBA・S・ミドル級正規王座V5”. Boxing News(ボクシングニュース) (2023年4月23日). 2023年12月17日閲覧。
  23. ^ David Morrell vs. Yamaguchi Falcao Set For Davis-Garcia, Agbeko is Out”. Boxingscene.com. 2023年4月13日閲覧。
  24. ^ DAVID MORRELL, JR. ENDS SHOWTIME’S 37-YEAR RUN WITH A BLAST”. The Ring.com (2023年12月16日). 2023年12月21日閲覧。
  25. ^ David Morrell Demolishes Sena Agbeko in Two Rounds”. Boxing Scene.com (2023年12月16日). 2023年12月17日閲覧。
  26. ^ ショータイム中継37年の歴史に幕 モレルがアグベコを豪快TKOで有終の美”. Boxing News(ボクシングニュース) (2023年12月17日). 2023年12月17日閲覧。
  27. ^ David Morrell Jr. moving on from super middleweight to bigger things”. Boxing Scene.com (2024年7月31日). 2024年8月14日閲覧。
  28. ^ “David Morrell vs Radivoje Kalajdzic joins Crawford-Madrimov confirmed undercard”. FIGHTMAG. (2024年4月24日). https://www.fightmag.com/david-morrell-vs-radivoje-kalajdzic-joins-crawford-madrimov-confirmed-undercard/ 
  29. ^ Notebook: Caleb Plant, Rolando Romero bouts added to Canelo PPV”. DAN RAFAEL (2024年8月6日). 2024年8月14日閲覧。
  30. ^ Morrell will remain as WBA light heavyweight champion”. WBA (2024年8月30日). 2024年9月1日閲覧。
  31. ^ David Benavidez makes his own way in win over David Morrell Jnr”. Boxing Scene.com (2025年2月2日). 2025年6月19日閲覧。
  32. ^ WBO hope to match David Morrell and Callum Smith for interim light heavyweight title”. Boxing Scene (2025年7月22日). 2025年7月22日閲覧。

関連項目

外部リンク

暫定王座決定戦 対戦者
レノックス・アレン
WBA世界スーパーミドル級暫定王者
2020年8月8日 - 2021年1月19日
次暫定王者
正規認定により消滅
空位
前タイトル保持者
サウル・アルバレス
WBA世界スーパーミドル級王者

2021年1月19日 - 2024年8月3日(返上)

空位
次タイトル獲得者
N/A
空位
前タイトル保持者
ジャン・パスカル
WBA世界ライトヘビー級王者

2024年8月3日 - 2025年2月1日

次王者
デビッド・ベナビデス



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