エラトステネスの子午線弧とは? わかりやすく解説

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エラトステネスの子午線弧

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/14 10:11 UTC 版)

子午線弧」の記事における「エラトステネスの子午線弧」の解説

アレクサンドリア科学者エラトステネスによる測定は、地球大円周長計算した最初であった。彼は、夏至正午において、太陽古代エジプト都市シエネ現在のアスワン)で天頂通過するということ知っていた。一方で、彼は自身測定結果から、彼の居住地であるアレクサンドリアで、同時刻の太陽天頂距離天球大円周長の1/50であるということ日時計作る角度(7.2°)によって既知としており、天球地球同心であることから、アレクサンドリアシエネ真北にあるならばアレクサンドリア-シエネ間の距離は地球大円周長の1/50でなければならない結論づけた。隊商往来日数データ使って、彼はアレクサンドリア-シエネ間の距離を5,000スタディアであると推定した。 この結果250,000スタディア地球周長意味し単位スタディオンをアッティカスタディオン (185m) と仮定すると、これは46,250kmに相当し現在の値から約16%大きい。しかし、エラトステネスがエジプトスタディオン (157.5m) を使ったとすれば彼の測定値39,375km(わずか1%程度誤差)であることが分かるいずれにしても幾何設定古代状況斟酌すれば、16%の誤差称賛値するのであるシエネは、正確にアレクサンドリア真南にはなく、太陽軌道想定よりも0.5°傾いていた。また、ナイル川沿って、または、砂漠行旅することからの陸路の距離はおよそ10%程度誤差があったとされるエラトステネスによる地球形状見積もりは、その後百年もの間受け入れられた。およそ150年後にポセイドニオス同様の方法によりアレクサンドリア-ロドス島間の緯度差を測定するとともに子午線弧長を船の速度航海の期間から仮想的割り出し地球周長算出試みた

※この「エラトステネスの子午線弧」の解説は、「子午線弧」の解説の一部です。
「エラトステネスの子午線弧」を含む「子午線弧」の記事については、「子午線弧」の概要を参照ください。

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