エフェソの教会共同体
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「エフェソの信徒への手紙」の記事における「エフェソの教会共同体」の解説
『使徒言行録』18:19-21にはパウロが3ヶ月ほどエフェソに滞在したことが書かれている。パウロがエフェソにつくった共同体はアポロ、アクイラ、プリスキラといった人々が引き継いだ。翌年、パウロが2度目にエフェソを訪ねたとき、彼はエフェソが小アジア西部における重要な共同体であると考え、同地に「三年間」滞在したという。パウロはエフェソの共同体について「大きな門が開かれている」(一コリ16:9)というほど重視し、パウロの仲間たちの熱心な働き(使徒20:20および20:31)によってこの共同体は発展した。エフェソから「アジア全域に」(使徒19:26)福音が伝わったと聖書は記している。 パウロは最後のエルサレム訪問の途上でミレトスに立ち寄った折にエフェソの共同体の指導者たちを招いている。そこでもうエフェソを訪れることはできないだろうと考えたパウロが指導者たちに最後の挨拶を送った(使徒20:18-35)。 『エフェソ書』の以下の箇所の表現は、『使徒言行録』のミレトスにおける別れの言葉に由来すると思われている。 使徒20:19とエフェソ4:2 「取るにたりないもの」という表現はここにしか現れない。 使徒20:27とエフェソ1:11 神の意志を示す「御計画」という言葉はこの並行箇所とヘブライ6:17にしか出ない。 使徒20:32とエフェソ3:20 人間のうちに働く神の力 使徒20:32とエフェソ2:20 土台の上に建てられた建物 使徒20:32とエフェソ1:14 「聖なるものとされたものを受け継ぐもの」
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