エゾケマダラカミキリとは? わかりやすく解説

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エゾケマダラカミキリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/15 06:09 UTC 版)

エゾケマダラカミキリ
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: コウチュウ目(鞘翅目) Coleoptera
亜目 : カブトムシ亜目 Polyphaga
上科 : ハムシ上科 Chrysomeloidea
: カミキリムシ科 Chrysomeloidea
: Agapanthia属 Agapanthia
: ケマダラカミキリ
亜種 : エゾケマダラカミキリ A. daurica daurica
学名
Agapanthia daurica daurica
和名
エゾケマダラカミキリ(ケマダラカミキリ)

エゾケマダラカミキリ(蝦夷毛斑髪切、蝦夷毛斑天牛 agapanthia daurica daurica)は甲虫目ハムシ上科カミキリムシ科に分類される甲虫カミキリムシの一種であるケマダラカミキリの一亜種。別名はケマダラカミキリ。一般的には本亜種は、ケマダラカミキリと呼ばれるが、岩手県の昆虫研究家[誰?]が、一般的な亜種名(ケマダラカミキリ)と種名(ケマダラカミキリ)の混同を防止する為、識別をつけやすいように、エゾケマダラカミキリと呼び出したものである。又、このエゾケマダラカミキリという亜種名は、広く普及している和名では無い。

概要

全長は、雄雌でやや大きく差があるものの、20mm前後。中型のカミキリムシ。体は黒色だが、上翅には、灰色や金色の斑点状の毛の紋がたくさんある。

本亜種と同種のケマダラカミキリに属するもう一つの亜種であるミチノクケマダラカミキリとの外観の大きな違いはあまり見られない。

成虫は年に1回、4〜7月頃に発生する。詳しい生態については、分かっていない事が多いが、本種の一生は、食草であるハンゴンソウ類、及びその周辺で過ごされるため、生息地から離れる事はまず無い。その為、未だ発見されていないたくさんの生息地でひっそりと本種が繁殖している可能性が高い。詳しい生態は不明なものの、 成虫は4月の下旬〜7月の上旬に見られ、交尾した後、メスハンゴンソウ産卵する。孵化した幼虫はハンゴンソウの茎内で過ごし、ハンゴンソウのを食べて育ち、冬前に、になると思われる。のままで冬を越した(越冬した)本種は、次の年の初夏に羽化し、成虫となると考えられている。本種(ケマダラカミキリ)については、別亜種(ミチノクケマダラカミキリ)が生息する岩手県の昆虫研究家などが詳しい調査等の研究を行なっている。食草はハンゴンソウとされているが、その近縁種でも繁殖が確認されていて、外来種であるオオハンゴンソウ繁殖している生息地がほとんどで、食草のハンゴンソウと共に個体数がもともと少なかった本種が、繁殖力が強く、数の多いオオハンゴンソウを食草とすることで、個体数を増したと思われる。

分布

主にユーラシア大陸東部や北海道での分布となっている。本亜種が属する、ケマダラカミキリという種は、二亜種に分類されていて、そのうちの、北海道に生息しているものが、本亜種(エゾケマダラカミキリ)、本州に分布しているものが、別亜種(ミチノクケマダラカミキリ)となっている。本亜種は、生息地も多く、分布も広い。一方で、もう一方の亜種(ミチノクケマダラカミキリ)は、岩手県の広範囲、秋田県新潟県福島県のいずれも一部地域のみの分布となっている。但し、岩手県以外での確認例は、いずれも数例の為、ほぼ岩手県特産種となっている。又、 岩手県では、県内の広範囲で見られ、個体数もやや多く見られるため、希少種とは言えないようである。

保全状況評価

参考文献

関連




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