エゾキンチャクとは? わかりやすく解説

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エゾキンチャク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/24 04:20 UTC 版)

エゾキンチャク
極東連邦大学科学博物館の標本
分類
: 動物界 Animalia
: 軟体動物門 Mollusca
: 二枚貝綱 Bivalvia
亜綱 : 自鰓亜綱 Autobranchia
下綱 : 翼形下綱 Pteriomorphia
: イタヤガイ目 Pectinida
上科 : イタヤガイ上科 Pectinoidea
: イタヤガイ科 Pectinidae
: エゾキンチャク属 Swiftopecten
: エゾキンチャク S. swiftii
学名
Swiftopecten swiftii (Bernardi, 1858)
和名
エゾキンチャク

エゾキンチャク(蝦夷巾着、学名: Swiftopecten swiftii[1]イタヤガイ科エゾキンチャク属に分類される二枚貝である。

生態

殻高は10.5センチメートル、殻長は9.5センチメートル程度に成長し、形状は扇形で、上側(右殻)は下側よりはやや平らで、殻頂の前後に耳状突起がある。 また貝殻表面から成長線を確認することができる。成貝の色は紫色で、下側は上側よりも色が淡く、しばしば白色を呈する。 稚貝は橙色または桃色で白い斑点や縞模様となる。

形態

一般に二枚貝は貝殻の形態に雌雄の違いがないとされるが、本種の殻形態には例外的に性的二型が知られている。メスはより大きな生殖巣を有しており、殻の内側の容積を広く確保するため、オスに比べてより大きな成長線の凹凸が生じる[2][3]

分布

国内では東北地方北部、北海道、国外では、日本海北部、南千島樺太亜庭湾沿岸などの硬い海底(石、礫)などに固着する。

利用

食用であるものの、養殖や大規模採取などは行われておらず、市場に出回るものは大概ホタテ漁で混獲されたものである。

脚注

  • 吉村太郎 (2019). 卵生二枚貝エゾキンチャクガイ(イタヤガイ科)における殻成長の性的二型および生活史戦略に関する考察

参考文献

外部リンク




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