エスパス・アナリティック
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「モード・マノーニ」の記事における「エスパス・アナリティック」の解説
ジャック・ラカンが創設したパリ・フロイト派(フランス語版)は1980年に解散し、1982年にパリ第7大学臨床人間学部教授パトリック・ギヨマール(フランス語版)、オクターヴ・マノーニ、モード・マノーニにより「精神分析教育・研究センター (CFRP)」が設立されたが、内部対立が生じたため、1994年にモード・マノーニが解散を宣言。マノーニは同年10月16日にエスパス・アナリティック(フランス語版)(分析空間) を創設した。 『反-精神医学と精神分析』の訳者で精神科医の松本雅彦は同書の「訳者あとがき」で、原題の逐語訳は『精神科医・彼の《狂人》・精神分析』であるとし、この「狂人」とは伝統的精神医学が作り上げた「狂人」であり、「狂人は彼自身において狂人なのではなく、現実の社会およびその社会の体現者である精神科医との関係において狂人にさせられるのだ」、「(マノーニは)すべての人びとの内奥に狂気の存在することを認めながら、ある特定の人間にのみその狂気を投影し、「精神病」と規定するわれわれ正常者のあり方を問おうとする。狂気は狂気であって、決して精神病ではない、狂気を精神病とするのは、悪しき疑似科学が行なう不当な医療化、精神医療化である」とマノーニの主張を解説している。
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