エジプト第2中間期(第13- 17王朝)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/06 09:11 UTC 版)
「古代エジプトの宗教」の記事における「エジプト第2中間期(第13- 17王朝)」の解説
第14王朝時代にエジプトに侵入したヒクソスは、エジプトにいる神々の中からセトを自らの神として選び出した。このセトは、オシリスとホルスの神話における悪の神としての性格を持つものではなく、ヒクソスたちアジア系の神の性格を持つものであった。 また、シリア地方のバアルが崇拝されていた痕跡も残されている。このバアルはセトと関連付けられ、第14王朝時代にはセトが新しい首都アヴァリスの主神、信仰の中心地となった。このセトはヒクソスが崇拝した神であり、何らかの関連があるのは確実であると思われる。この時代には恐らくアジア系と見られる王も登場している。 ヒクソスたちは、セトを自らの神として選んだものの、古い王家の神であったラーの保護をも求めた。彼らが、エジプト人たちに新しく、あるいは無理な宗教信仰を強制した形跡は見当たらない。 その後、ヒクソスの支配から脱却した古代エジプト人から、新しい信仰が勃興した。
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