ウインド・アンサンブル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/31 03:11 UTC 版)
ウインド・アンサンブル(英語: wind ensemble)は、吹奏楽の形態の1つで、管楽器による合奏を原則としている。1952年、豊かな音色と緻密な合奏効果を得る目的で、イーストマン音楽学校(アメリカ合衆国ニューヨーク州ロチェスター)のフレデリック・フェネルによって提唱、創始された[1][注釈 1]。
概要
管楽器の各パートを1人ずつ配するのを原則とする合奏形態であるが、場合によってはB♭クラリネットの担当を増やすことがある[1]。フレデリック・フェネルは、1952年にイーストマン・ウインド・アンサンブルを設立しているが、フェネルの定めたウィンド・アンサンブルの概念は極めて厳格なものであり、他の編成とは異なる独自の約束事と根拠をもっている[2]。それゆえ編成上、メンバー全員にソリストとしての高い資質が求められる演奏形態である[1]。また、常にメンバー全員であらゆる楽曲を奏するのではなく、楽曲ごとに作曲家が指定した編成にしたがって演奏者の数を増減するという手法を積極的に用いる。
脚注
注釈
- ^ ウインド・アンサンブルの規模をやや大きくした編成をシンフォニック・ウインド・オーケストラと呼ぶ場合がある。JBCバンドスタディ(2005)p.89
出典
参考文献
- 磯田健一郎他 著、磯田健一郎 編『200CD 吹奏楽 名曲・名演 - 魅惑のブラバン』立風書房、1999年12月。ISBN 4-651-82043-3。
- 保科, 洋、小澤, 俊朗、渡辺, 秀之ほか 編『JBCバンドスタディ』YAMAHA、2005年6月。
関連項目
ウインド・アンサンブル
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詳細は「ウインド・アンサンブル」を参照 管弦楽の管楽器セクションと同様に各楽器は1パート1人編成を原則とする形態。フェネルがイーストマン音楽学校において提唱した概念で、前述の吹奏楽団における形態の一つである。杓子定規に守られるのではなく、一つのパートを複数の奏者で演奏する。常にメンバー全員であらゆる楽曲を演奏するのではなく、楽曲ごとに作曲者が指定した編成に従い奏者数が増減する。
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