ウイルス分離
【概要】 適切な条件を選んでウイルスを含む検体を加え、ある期間が経過してウイルスが増えたことが証明できれば、ウイルスが分離できたと言う。HIVの場合はHIVに感染していない正常人のT細胞などと混ぜ、細胞が増える刺激を加える。培養液に出てくる逆転写酵素活性、ウイルス抗原、細胞を殺す能力をみてHIVが分離されたと判定する。
【意義】 HIV感染者の血液の30%程度から分離される程度で診断的な意味は薄れている。最近のように鋭敏で、より手間がかからない遺伝子検査が盛んになると、単に分離できるかどうかは、あまり意味を持たなくなった。分離実験は、クローニング技術を加えて薬剤耐性、生物学的な性質などとの関連で検討されている。
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