ウィリアム.S.クラーク胸像
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/12 05:15 UTC 版)
「クラーク像」の記事における「ウィリアム.S.クラーク胸像」の解説
正式名称は「ウィリアム.S.クラーク胸像」、「W.S.クラーク胸像」とも略される。北海道大学構内、中央ローン北西角(古河記念講堂前)に設置されている。 初代の像は田嶼碩朗の制作で1926年(大正15年)5月14日に建立されたが、太平洋戦争中の1943年(昭和18年)6月に、金属類回収令によって供出された。 現存するのは二代目の像である。田嶼が1946年(昭和21年)に死去した後、田嶼が制作した石膏原型(2016年現在、札幌独立キリスト教会に保存されている)を使用し、加藤顕清の監修で再鋳造して、1948年(昭和23年)10月に建立したもの。 二代目像は、背面に田嶼の名が刻されているにもかかわらず、加藤が「制作」した像であると長年にわたって誤伝されてきた。 札幌芸術の森美術館・副館長の吉崎元章は、現存する石膏原型を田嶼が作る過程で撮影された「粘土状態のクラーク像」の写真を検討し、現存する二代目像と形状が同じであることから、二代目像の制作者は田嶼のみをクレジットするのが妥当であると述べている。
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