インドのパリア犬
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/14 15:25 UTC 版)
インドのパリア犬は、もともと古代は人に飼われていたものが野生化して生き残り、種として固定された犬種である。他の地域のパリア犬はほとんどが別の犬種となったり淘汰されたりして姿を消していったが、インドのパリア犬はずっとインドの人々によって大切にされ、犬種として生存してきた。それを証明するひとつの例は、ヒンドゥー教徒の行うパリア犬を祝福する祭りである。自分よりもカーストが下位の生き物に救いの手を差し伸べることを目的に行われ、パリア犬たちを集めて体を洗い、寄付されたご馳走を与えられる。この祭りがあったからこそ戦時下でも生き残ってこられたと考えられている。 現在でもパリア犬はインドではありふれた存在であり、特に駅の近くなどの人が集まる場所に出没する。そこでは実際に触ったりえさを与える事ができ、観光スポットにもなっている場所もある。又、ストリートチルドレンからも人寄せパンダとして重要な存在として重宝されている。その理由はパリア犬を見に集まってきた観光客に物を売ることが出来るからである。 多くは半野良の生活を送っているが、中には観光客にインドを訪問した記念として連れて帰られる仔犬も居り、ペットとして飼育されているものも少数ながら存在する。
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