インターロイキン2
【概要】 免疫反応をプラス側に調節するサイトカインの一つ。抗原刺激を受けたT細胞(Th1 CD4)が作り、仲間のCD4細胞やCD8細胞を増やす。IL-2受容体は休んだ状態のT細胞の表面には出ておらず、抗原刺激で出てくる。IL-2によってNK細胞の活性化やB細胞の抗体産生にも働く。遺伝子組み換え製剤としてはイムネース(塩野義)は、血管肉腫と腎癌に、セロイク(武田)は血管肉腫のみが保険適応となっている。
【詳しく】 HIV感染者に遺伝子組み換え型IL-2を注射するとCD4細胞数が増加するが、同時にHIVも増える。抗HIV薬を併用すると有効性は高まるが、中止すると元に戻る。増加したCD4細胞の中に潜伏するHIVは少ない。現在は規模を大きくした臨床試験が実施されている。副作用としては発熱がある。いわゆる臓器移植の「免疫抑制剤」にはインターロイキン2の働きを抑えるものが多い。
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