イスラーム教徒の支配時代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/22 06:15 UTC 版)
「マニセス (陶磁器)」の記事における「イスラーム教徒の支配時代」の解説
バレンシア地方には粘土が豊富であり、また地中海に面して海上交通の便に優れていた。バレンシア地方やカタルーニャ地方では古代ローマ時代やそれ以前から窯業が盛んだった。後ウマイヤ朝(756年-1031年)の支配下にあった時期から、マニゼスは陶器生産の重要な拠点であったとされ、器形・装飾様式ともにイスラーム様式だった。1229年にジャウマ1世がイスラーム教徒からマリョルカ島を奪還すると、アラブ人によってマリョルカ島を中継地点としていたマラガ=イタリア航路が閉鎖され、アンダルシア地方マラガ産の陶器はバレンシア港を経由してフランスやイタリアに輸出されるようになった。キリスト教徒が管理するバレンシア港をアラブ人が使用する際には租税が発生したため、マラガの陶器産業は少しずつ衰退していった。
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