アール・ボイキンスとは? わかりやすく解説

アール・ボイキンス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/03 10:16 UTC 版)

アール・ボイキンス
Earl Boykins
ミルウォーキー・バックスでのボイキンス (2011年)
引退
ポジション PG
基本情報
国籍 アメリカ合衆国
生年月日 (1976-06-02) 1976年6月2日(47歳)
出身地 オハイオ州クリーブランド
身長(現役時) 165cm (5 ft 5 in)
体重(現役時) 60kg (132 lb)
キャリア情報
出身 イースタンミシガン大学
ドラフト 1998年 ドラフト外
選手経歴
1998-1999
1999
1999
1999
2000
2001-2002
2002-2003
2003-2007
2007
2008
2008-2009
2009-2010
2010-2011
2012
ロックフォード・ライトニング
ニュージャージー・ネッツ
クリーブランド・キャバリアーズ
オーランド・マジック
クリーブランド・キャバリアーズ
ロサンゼルス・クリッパーズ
ゴールデンステート・ウォリアーズ
デンバー・ナゲッツ
ミルウォーキー・バックス
シャーロット・ボブキャッツ
ヴィルトゥス・ボローニャ
ワシントン・ウィザーズ
ミルウォーキー・バックス
ヒューストン・ロケッツ
受賞歴
Stats  Basketball-Reference.com
Stats  NBA.com 選手情報 NBA.Rakuten

アール・ボイキンスEarl Boykins)ことアール・アントワン・ボイキンスEarl Antoine Boykins, 1976年6月2日 - )はアメリカ合衆国の元バスケットボール選手オハイオ州クリーブランド出身。ポジションはポイントガード。165cm、60kg。NBA史上でマグシー・ボーグスに次いで2番目に低い選手であった。

経歴

大学はイースタンミシガン大学でプレイ。4年生の時には27.5得点5.1アシストの成績で、オールアメリカンチームの候補に挙げられた[1]NBAドラフトでは指名を受けず、CBAのロックフォード・ライトニングでプレイした後、1999年1月21日にニュージャージー・ネッツと10日間契約を結び、NBA入りを果たす。ネッツでは5ゲームだけプレイした後、続いてクリーブランド・キャバリアーズと契約。その後も短期契約を繰り返しながらオーランド・マジック、再びキャバリアーズ、ロサンゼルス・クリッパーズを渡り歩いた。2001-2002シーズンのクリッパーズ時代はようやくシーズン通して一つのチームに腰を落ち着けることができたが、1試合平均出場時間は僅か11分だった。

いずれのチームでも出場時間が極短い時間に限られていた理由は、ボイキンスの165cmというNBA選手としては極めて小柄な身体に他ならず、ディフェンス時には常にミスマッチを強いられるという致命的な欠点を嫌い、どのチームでもボイキンスを積極的に使おうとはしなかった。キャバリアーズ時代には彼よりも身長の低い客には割引をするというサービスもあり、衆目の視線は彼の身長にしか注がれず、彼の非凡な得点能力に注目が集まるのには時間が掛かった。

2002-2003シーズン、ボイキンスはゴールデンステート・ウォリアーズにてようやくチャンスを掴んだ。1試合平均で20分近くの時間を貰えるようになり、8.8得点3.3アシストのアベレージを残す。このシーズン終了後にはその得点力を買われ、デンバー・ナゲッツと5年間で1370万ドルの長期契約を結ぶことに成功した。

ナゲッツではシックスマンとして活躍。同ポディションの純血の日本国民で173cm田臥勇太がプレシーズン3試合出場したがボイキンスの存在を脅かすまでには至らず開幕ロースター残れず解雇。

2004年11月11日のデトロイト・ピストンズ戦では32得点をあげ、NBA史上1試合で30得点以上とった最も低い選手となった[2]。2005年1月8日のシアトル・スーパーソニックス戦では延長の5分だけで15得点あげ、これは当時のNBA記録であった。2006年12月19日、ナゲッツは大物選手であるアレン・アイバーソンを獲得。これに伴ってボイキンスはジュリアス・ホッジと共にスティーブ・ブレイクとの交換でミルウォーキー・バックスに放出されることになった。ボイキンスはトレードに出されるまでの10試合を、彼と同じく小柄な選手の代表格であるアイバーソンと共にプレイしたが、2人は効果的なコンビプレイを見せ、ボイキンスはこの10試合中8試合で20得点以上をあげていた。そして1月10日のサンアントニオ・スパーズ戦を最後に、4シーズンプレイしてきたチームを去った。

チーム成績が低迷しているバックスでは得点力を期待され出場時間はさらにアップ、先発に起用される機会も増えた。移籍後2試合目ではさっそく30得点をあげ、1月27日のサクラメント・キングス戦ではキャリアハイとなる36得点、4月6日のアトランタ・ホークス戦でも同じ36得点をあげた。

シーズン終了後、プレイヤーオプションを行使してFAとなったが、どのチームとも契約を結ぶことができないまま07-08シーズンは始まってしまい、半分が過ぎた2月にようやくシャーロット・ボブキャッツとの契約に成功した。

2008-09シーズンは、イタリアセリエAヴィルトゥス・ボローニャにイタリアリーグ史上最高額の契約で入団。1シーズンプレーした[3]

2009年11月11日、ワシントン・ウィザーズと契約した。

2010年8月19日、ミルウォーキー・バックスと1年契約を結んだ。

2012年3月26日、ヒューストン・ロケッツと契約を結んだ[4]

NBA個人成績

略称説明
  GP 出場試合数   GS  先発出場試合数  MPG  平均出場時間
 FG%  フィールドゴール成功率  3P%  スリーポイント成功率  FT%  フリースロー成功率
 RPG  平均リバウンド  APG  平均アシスト  SPG  平均スティール
 BPG  平均ブロック  PPG  平均得点  太字  キャリアハイ

レギュラーシーズン

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
1998–99 ニュージャージー・ネッツ 5 0 10.2 .476 .200 .000 .8 1.2 .2 .0 4.2
1998–99 クリーブランド・キャバリアーズ 17 0 10.0 .345 .154 .667 .8 1.6 .3 .0 2.6
1999–00 オーランド・マジック 1 0 8.0 .750 .000 .000 1.0 3.0 .0 .0 6.0
1999–00 クリーブランド・キャバリアーズ 25 0 10.1 .473 .400 .783 1.0 1.8 .5 .0 5.3
2000–01 ロサンゼルス・クリッパーズ 10 0 14.9 .397 .125 .824 1.1 3.2 .5 .0 6.5
2001–02 ロサンゼルス・クリッパーズ 68 2 11.2 .400 .310 .770 .8 2.1 .3 .0 4.1
2002–03 ゴールデンステート・ウォリアーズ 68 0 19.4 .429 .377 .865 1.3 3.3 .6 .1 8.8
2003–04 デンバー・ナゲッツ 82 3 22.5 .419 .322 .877 1.7 3.6 .6 .0 10.2
2004–05 デンバー・ナゲッツ 82 5 26.4 .413 .337 .921 1.7 4.5 1.0 .1 12.4
2005–06 デンバー・ナゲッツ 60 0 25.7 .410 .346 .874 1.4 3.8 .8 .1 12.6
2006–07 デンバー・ナゲッツ 31 4 28.3 .413 .373 .908 2.0 4.3 .8 .1 15.2
2006–07 ミルウォーキー・バックス 35 19 33.0 .427 .419 .886 2.2 4.5 .9 .0 14.0
2007–08 シャーロット・ボブキャッツ 36 0 16.0 .355 .318 .831 .9 2.7 .4 .0 5.1
2009–10 ワシントン・ウィザーズ 67 1 16.7 .427 .317 .865 1.1 2.6 .4 .0 6.6
2010–11 ミルウォーキー・バックス 57 0 15.1 .443 .380 .841 1.0 2.5 .7 .1 7.2
2011–12 ヒューストン・ロケッツ 8 0 13.9 .333 .222 .867 1.4 2.1 .1 .0 4.9
Career 652 34 19.9 .417 .348 .876 1.3 3.2 .6 .1 8.9

プレーオフ

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2004 デンバー・ナゲッツ 5 0 24.2 .444 .357 .857 2.4 3.8 1.0 .2 13.4
2005 デンバー・ナゲッツ 5 1 30.4 .397 .000 .895 1.0 3.8 .8 .2 14.2
2006 デンバー・ナゲッツ 5 0 28.0 .322 .211 .795 1.4 4.0 .8 .0 11.0
Career 15 1 27.5 .389 .225 .837 1.6 3.9 .9 .1 12.9

関連項目

脚注

  1. ^ Earl Boykins' No. 11 Jersey To Be Retired Sunday, Feb. 27”. Emueagles.com (2011年2月23日). 2012年10月20日閲覧。
  2. ^ Boykins adds career-high 32 in win”. Sports.espn.go.com (2004年11月11日). 2012年10月20日閲覧。
  3. ^ ESPN.com Boykins' deal includes part of the team's marketing and sponsorships”. Sports.espn.go.com (2008年12月29日). 2012年10月20日閲覧。
  4. ^ Rockets sign Earl Boykins to 10-day contract

外部リンク





固有名詞の分類

アメリカ合衆国の男子バスケットボール選手 チャーリー・ベル  リック・アデルマン  アール・ボイキンス  ロナルド・デュプリー  チェット・ウォーカー
アメリカ合衆国のバスケットボール選手 ケンドリック・パーキンス  チャーリー・ベル  アール・ボイキンス  ロナルド・デュプリー  ポール・ビュートラック
ゴールデンステート・ウォリアーズの選手 スティーブン・ジャクソン  フィル・スミス  アール・ボイキンス  ステフォン・カリー  クリス・マリン
ミルウォーキー・バックスの選手 ノーム・ヴァン・ライアー  レイ・アレン  アレックス・イングリッシュ  アール・ボイキンス  ザザ・パチュリア
クリーブランド・キャバリアーズの選手 アンダーソン・ヴァレジャオ  スマッシュ・パーカー  ジードルナス・イルガスカス  リッキー・デイビス  アール・ボイキンス
ニュージャージー・ネッツの選手 スティーブン・ジャクソン  バック・ウィリアムズ  ゾラン・プラニニッチ  アール・ボイキンス  ジェイソン・キッド
デンバー・ナゲッツの選手 カルロス・アローヨ  アレックス・イングリッシュ  リーナス・クレイザ  アール・ワトソン  アール・ボイキンス
オーランド・マジックの選手 モーリス・エヴァンス  パトリック・ユーイング  カルロス・アローヨ  アール・ボイキンス  ザザ・パチュリア
ロサンゼルス・クリッパーズの選手 マイキー・ムーア  ザック・ランドルフ  ジョシュ・パウエル  スマッシュ・パーカー  アール・ボイキンス
シャーロット・ボブキャッツの選手 タイソン・チャンドラー  プリモス・ブレゼッチ  スティーブン・ジャクソン  ショーン・メイ  アール・ボイキンス

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