アーリーのアップルパイ尾根に向けた左側面行軍
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/28 05:03 UTC 版)
「第二次ウィンチェスターの戦い」の記事における「アーリーのアップルパイ尾根に向けた左側面行軍」の解説
6月14日の夜明け、ゴードン旅団が前進してボウワーズヒルをほとんど抵抗無く占領した。ジョンソンはその前線を右方に延ばしたが、軽い抵抗があった。ウィンチェスター市の街路では断続的に小競り合いがあった。アーリーとイーウェルはボウワーズヒルで協議し側面攻撃戦略を決めた。ゴードン旅団と2個大隊がボウワーズヒルに残され、アーリーはその3個旅団を率いて北軍の砦からは見えなくなるアップルパイ尾根の西側、シーダークリーク・グレイドに下がり、そこから北のクロバーデイル・プランテーションを越えてウォルナットグラブに至る。その部隊には20門の大砲を付けた。アーリーがこの行軍を行う間、ジョンソンは散兵線を右手に進めて北軍の注意を引き、午前10時から午後4時頃まで一日中陽動的小競り合いを行うこととされた。ボウワーズヒルの南軍の大砲が火を噴きミルロイ砦の北軍の大砲と砲撃戦を始めた。午後の半ばまでに、アーリー軍がアップルパイ尾根でウェスト砦の反対側に陣を取った。砦の北西にあるブリアリー農園に8門の大砲が据えられ、残りの12門は砦の南西の果樹園に置かれたが、この時までに戦場は静かになった。北軍の砦の中では、ミルロイとその副指揮官が南軍はウィンチェスターから撃退されたと信じ、このときも自分達が完全に包囲されており、ローズ師団がミルロイ軍の北の主要退却路を占領するという新たな事態で遮断されていることに気付いてはいなかった。
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