アントニオ・マルゲリーティとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 人名 > 製作者 > 映画製作者 > イタリアの映画監督 > アントニオ・マルゲリーティの意味・解説 

アントニオ・マルゲリーティ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/30 23:20 UTC 版)

アントニオ・マルゲリーティ
Antonio Margheriti
別名義 アンソニー・M・ドーソン
アンソニー・ドーソン
生年月日 (1930-09-19) 1930年9月19日
没年月日 (2002-11-04) 2002年11月4日(72歳没)
出生地 イタリア王国ローマ
国籍 イタリア
職業 映画監督
ジャンル SFホラーアクション
マカロニ・ウェスタン
テンプレートを表示

アントニオ・マルゲリーティ(またはマルゲリティAntonio Margheriti, 1930年9月19日 ローマ - 2002年11月4日 ヴィテルボ県モンテロージ)は、アンソニー・M・ドーソンAnthony M. Dawson)またはアンソニー・ドーソンAnthony Dawson)という偽名で知られる、イタリアの多作の映画監督脚本家プロデューサー

人物・略歴

マルゲリーティが扱うジャンルは、SFホラーマカロニ・ウェスタン、それにアクション映画で、ほとんどがB級映画だが、中には『顔のない殺人鬼』、『幽霊屋敷の蛇淫』、『SOS地球を救え』、『黄金の矢』、『惑星からの侵略』、『海底スパイ作戦』、『Schreie in der Nacht』、『SF透明人間大冒険』、『地球最終戦争』といったカルト映画もある。『Io ti amo』(1968年)を除くほとんどの作品をアンソニー・M・ドーソン/アンソニー・ドーソンの変名で監督している。イタリア人監督ながら、変名を多用しメトロ・ゴールドウィン・メイヤーユナイテッド・アーティスツ20世紀フォックスコロムビア映画といったアメリカ合衆国の映画会社とも直接仕事をした。この頃、"アンソニー・デイジーズ"という変名も使用していたが上層部から"女性みたいな響きで情けない。"と苦言を呈され、以後使用していない。また、ポール・モリセイ監督の『悪魔のはらわた』と『処女の生血』では第二班監督としても携わっている。活動歴が長かったため、たとえばホラーに関してはクラシックなゴシック・ホラーから過激なスプラッター・ホラーまで、時代の変遷を反映した多彩な作品が残されている。また、個人の工房を所有する程の特撮好きで、爆破シーンでは大規模な屋外セットのミニチュア、カーチェイスシーンではラジコンなどを使用する事がしばしばあり、特に『ターボクラッシュ』ではアクションシーンの殆どでミニチュアを使用している。(マルゲリーティ監督はその腕前を買われ、スタンリー・キューブリック監督の『2001年宇宙の旅』などにノンクレジットではあるが特殊効果エグゼクティブ・アドバイザーとして携わっており業界では一定の評価は得ていると見受けられる。)

2002年心筋梗塞で72歳で死去。息子のエドアルド・マルゲリーティ(Edoardo Margheriti)も父親の助監督などを経て『ブラック・コブラ2』『ブラック・コブラ3』などで監督業もこなし、父親の作品に役者として何度か出演している。

また、クエンティン・タランティーノ監督の『イングロリアス・バスターズ』の劇中ではイーライ・ロス演じるドニー・ドノウィッツが"マルゲリーティ"という偽名を連呼するシーンが登場する。(これはイタリア映画オタクのタランティーノによるオマージュである。)

主な監督作品

脚注

関連文献

  • MacCormack, Patricia (2004年). “Antonio Margheriti”. Senses of Cinema. 2016年6月11日閲覧。

外部リンク





固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「アントニオ・マルゲリーティ」の関連用語

アントニオ・マルゲリーティのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



アントニオ・マルゲリーティのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのアントニオ・マルゲリーティ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS