アンソニー・クローラとは? わかりやすく解説

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アンソニー・クローラ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/09/20 01:29 UTC 版)

アンソニー・クローラ
基本情報
本名 アンソニー・クローラ
通称 Million Dollar(億万長者)
階級 ライト級
身長 174cm
リーチ 170cm
国籍 イギリス
誕生日 (1986-11-16) 1986年11月16日(38歳)
出身地 イングランド
グレーター・マンチェスター州マンチェスター
スタイル オーソドックス
プロボクシング戦績
総試合数 44
勝ち 35
KO勝ち 13
敗け 6
引き分け 3
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アンソニー・クローラ(Anthony Crolla、1986年11月16日 - )は、イギリスの元プロボクサーイングランドマンチェスター出身。元WBA世界ライト級王者。

来歴

2006年10月14日、マンチェスターマンチェスター・イブニング・ニュース・アリーナでデビュー戦を行い、4回判定勝ちを収めデビュー戦を白星で飾った。

2008年4月5日、ボルトンボルトン・アリーナでヨセフ・アリ・ハミディと対戦し、プロ初黒星となる8回判定負けを喫した。

2010年10月2日、ボルトンのデ・ベア・ホワイツ・ホテルでアンディ・モリスとBBBofCイングランドスーパーフェザー級王座決定戦を行い、7回2分51秒TKO勝ちを収め王座獲得に成功した。

2011年2月12日、リヴァプールリヴァプール・オリンピアでジョン・ワトソンとBBBofC英国ライト級王座決定戦を行い、9回2分35秒TKO勝ちを収め王座獲得に成功した。

2011年11月25日、マザーウェルのレイブンズクレイグ・スポーツ・センターでウィーリー・リモンドと対戦し、3-0(2者が120-108、120-109)の判定勝ちを収めBBBofC英国王座の初防衛に成功した。

2012年4月21日、オールダムデリー・マシューズと対戦し、6回2分57秒TKO負けを喫しBBBofC英国王座の2度目の防衛に失敗、王座から陥落した。

2012年10月6日、ワンナイトトーナメントのプライズファイター 26: ライト級2に出場。1回戦は勝ち抜くも、2回戦でゲイリー・サイクスに判定負けを喫した。

2012年12月7日、マンチェスターのボウラーズ・エキシビジョン・センターでキーラン・ファレルとBBBofCイングランドライト級王座決定戦を行い、12回3-0(99-92、96-94、99-93)の判定勝ちを収めBBBofCイングランド王座の2階級制覇に成功した。

2013年3月30日、リヴァプールのエコー・アリーナ・リヴァプールデリー・マシューズとコモンウェルスイギリス連邦ライト級王座決定戦を行い、12回1-1(115-115、113-115、115-113)の判定で引き分けた為、王座獲得に失敗した。

2013年6月29日、ボルトンのボルトン・アリーナで元WBA世界スーパーライト級王者ゲビン・リースWBOインターコンチネンタルライト級王座決定戦を行い、12回2-0(115-115、115-113、116-113)の判定勝ちを収め王座獲得に成功した。

2013年11月23日、マンチェスターのフォンズ4uアリーナ・マンチェスターでスティーブン・フォスターと対戦し、フォスターが6回終了時に棄権した為初防衛に成功した。

2014年4月19日、マンチェスターのフォンズ4uアリーナ・マンチェスターでジョン・マレーと対戦し、10回2分20秒TKO勝ちを収め2度目の防衛に成功した。

2014年9月13日、マンチェスターのフォンズ4uアリーナ・マンチェスターで元WBC世界スーパーフェザー級王者ガマリエル・ディアスと対戦し、偶然のバッティングによりカットしたディアスの右目の上の傷が深く試合続行が不可能と判断された為、3回終了時負傷判定で引き分けたが3度目の防衛に成功した。

2014年12月17日、2015年2月23日にWBA世界ライト級王者リカルド・アブリルと対戦予定だったが、クローラが泥棒を取り押さえようとしたところ、逆襲にあいレンガで頭を殴られ頭蓋骨と足首を骨折し試合は中止となった[1]

2015年7月18日、マンチェスターのマンチェスター・アリーナでWBA世界ライト級王者ダーリー・ペレスと対戦し、クローラ優勢の展開の中でペレスが11回にローブローによる減点を科され、12回にもローブローによる減点を科されクローラ優勢のまま勝敗を判定に委ねる展開になったと思われたが、12回1-1(116-111、113-114、113-113)の三者三様の引き分けに終わり、王座獲得に失敗した。この試合のスコアが発表されると会場は騒然となり(逆ホーム判定の声が上がった)、WBAがこの試合のスコアカードの再点検を要請する事態となった[2][3]

2015年7月31日、WBAはペレス戦でペレスがローブローにより科された減点が2点あったことを含め、試合の勝敗を委ねられた判定がWBAがスコアカードの再点検を要請するほど物議醸す引分だった為、WBA世界ライト級王者ダーリー・ペレスとWBA世界ライト級11位のアンソニー・クローラに対し、再戦するよう指令を出した[4]

2015年11月10日、WBAはクローラをWBA世界ライト級9位にランクインした[5]

2015年11月21日、上述の再戦指令に基づきマンチェスターのマンチェスター・アリーナでWBA世界ライト級王者ダーリー・ペレスと対戦し、悶絶KOを奪う5回2分30秒KO勝ちを収め王座獲得に成功した[6][7]

2015年12月10日、WBAはクローラをWBA世界ライト級王者としてランクインした[8][9]

2016年5月7日、マンチェスター・アリーナでWBA世界ライト級暫定王者でWBA世界ライト級1位のイスマエル・バローゾと王座統一戦を行い、判定ではリードを奪われていたが、右のボディフックで悶絶KOを奪い試合終了。7回1分31秒逆転KO勝ちを収め王座統一による初防衛に成功した[10][11][12]

2016年9月24日、マンチェスターのマンチェスター・アリーナでWBC世界ライト級休養王者ホルヘ・リナレスと対戦し、12回0-3(113-115、114-115、111-117)の判定負けを喫しWBA王座の2度目の防衛に失敗し王座から陥落すると共にWBCダイヤモンド王座並びにリングマガジン認定王座の獲得に失敗した[13][14][15]

2016年10月13日、WBCはクローラをWBC世界ライト級9位にランクインした[16]

2016年11月1日、WBAはクローラをWBA世界ライト級4位にランクインした[17]

2017年3月25日、マンチェスター・アリーナでWBC世界ライト級休養王者でWBA世界ライト級王者のホルヘ・リナレスと6ヵ月ぶりに再戦し、12回0-3(3者共109-118)の判定負けを喫し6ヶ月振りの王座返り咲きに失敗した[18][19][20][21]

2017年4月10日、WBAはクローラをWBA世界ライト級9位にランクインした[22][23]。同日、WBCは最新ランキングを発表しクローラをWBC世界ライト級11位にランクインした。

2017年10月7日、マンチェスターマンチェスター・アリーナで元世界3階級制覇王者のリッキー・バーンズとライト級12回戦を行い、12回3-0(116-113、117-112、116-114)の判定勝ちを収め再起した[24][25]

2019年11月2日、マンチェスター・アリーナでフランク・ウルクィアナと対戦し10回2-0(95-95、97-93、98-92)の判定勝ちを収め有終の美を飾った[26]

戦績

  • プロボクシング:45戦 35勝 (13KO) 7敗 3分
日付 勝敗 時間 内容 対戦相手 国籍 備考
1 2006年10月14日 4R 判定1-0 アブドゥル・ラシド イギリス プロデビュー戦
2 2006年12月9日 3R 1:57 TKO アリエル・クラスノポルスキー ポーランド
3 2007年3月10日 4R 判定1-0 エドゥアルズ・クロークリズ  ラトビア
4 2007年5月31日 1R 2:15 TKO ネイル・マクエイド イギリス
5 2007年10月6日 3R 1:08 TKO ジョニー・グリーブズ イギリス
6 2007年12月8日 2R 終了 TKO ダニエル・ソープ イギリス
7 2008年1月19日 5R 1:40 KO トーマス・クウェイシアン ポーランド
8 2008年3月14日 6R 判定1-0 スティーブ・ゲシン イギリス
9 2008年4月5日 8R 判定0-1 ユーセフ・アル・ハミディ シリア
10 2008年9月6日 4R 判定1-0 ロビン・ディーキン イギリス
11 2008年9月26日 6R 判定1-0 ユーセフ・アル・ハミディ シリア
12 2008年10月10日 6R 判定1-0 カール・アレン イギリス
13 2008年12月12日 4R 判定1-0 ジョン・バグリー イギリス
14 2009年3月14日 6R 判定1-0 カール・アレン イギリス
15 2009年5月29日 10R 判定0-1 ゲイリー・サイクズ イギリス
16 2009年9月25日 4R 判定1-0 ジョン・バグリー イギリス
17 2009年11月27日 3R 3:00 TKO マイケル・ブロディ イギリス
18 2010年2月19日 4R 判定1-0 ジェイソン・ネスビット イギリス
19 2010年4月10日 6R 判定1-0 シド・ラサク イギリス
20 2010年7月16日 6R 判定1-0 クリス・ライリー イギリス
21 2010年10月2日 7R 2:51 TKO アンディ・モリス イギリス BBBofCイングランドスーパーフェザー級王座決定戦
22 2011年2月12日 9R 2:35 TKO ジョン・ワトソン イギリス BBBofC英国ライト級王座決定戦
23 2011年6月18日 1R 2:59 TKO エルベ・デ・ルカ ベルギー
24 2011年9月17日 8R 判定2-1 フアン・モンティエル メキシコ
25 2011年11月25日 12R 判定3-0 ウィリー・リモンド イギリス BBBofC英国防衛1
26 2012年4月21日 6R 2:57 TKO デリー・マシューズ イギリス BBBofC英国陥落
27 2012年10月6日 3R 判定3-0 スティーブ・ジェニングス イギリス プライズファイター26 1回戦
28 2012年10月6日 3R 判定1-2 ゲイリー・サイクズ イギリス プライズファイター26 準決勝
29 2012年12月7日 10R 判定3-0 キーラン・ファレル イギリス BBBofCイングランドライト級王座決定戦
30 2013年3月30日 12R 判定1-1 デリー・マシューズ イギリス コモンウェルス英連邦ライト級王座決定戦
31 2013年6月29日 12R 判定2-0 ケビン・リース イギリス WBOインターコンチネンタルライト級王座決定戦
32 2013年11月23日 6R 終了 TKO ステフェン・フォスター イギリス WBOインターコンチネンタル防衛1
33 2014年4月19日 10R 2:20 TKO ジョン・マレー イギリス WBOインターコンチネンタル防衛2
34 2014年9月13日 3R 3:00 負傷引分 ガマリエル・ディアス メキシコ WBOインターコンチネンタル防衛3
35 2014年11月15日 6R 判定1-0 ジョルジー・ミスセイ  ハンガリー
36 2015年7月18日 12R 判定1-0 ダーリー・ペレス  コロンビア WBA世界ライト級タイトルマッチ
37 2015年11月21日 5R 2:30 KO ダーリー・ペレス  コロンビア WBA世界ライト級タイトルマッチ
38 2016年5月7日 7R 1:31 KO イスマエル・バロッソ ベネズエラ WBA防衛1
39 2016年9月24日 12R 判定0-3 ホルヘ・リナレス ベネズエラ WBC世界ライト級ダイヤモンド王座決定戦
WBA陥落
40 2017年3月25日 12R 判定0-3 ホルヘ・リナレス ベネズエラ WBA世界ライト級タイトルマッチ
41 2017年10月7日 12R 判定3-0 リッキー・バーンズ イギリス
42 2018年4月14日 10R 判定3-0 エドソン・ラミレス メキシコ
43 2018年11月10日 12R 判定3-0 ダウド・ヨルダン インドネシア
44 2019年4月12日 4R 0:58 KO ワシル・ロマチェンコ  ウクライナ WBA・WBO世界ライト級タイトルマッチ
45 2019年11月2日 10R 判定2-0 フランク・ウルキアガ スペイン
テンプレート

獲得タイトル

  • BBBofCイングランドスーパーフェザー級王座(防衛0=返上)
  • BBBofC英国ライト級王座(防衛1=陥落)
  • BBBofCイングランドライト級王座(防衛0=返上)
  • WBOインターコンチネンタルライト級王座(防衛3=返上)
  • WBA世界ライト級王座(防衛1=陥落)

脚注

  1. ^ Anthony Crolla: Boxer in hospital with fractured skull after attack”. BBC (2014年12月17日). 2014年12月17日閲覧。
  2. ^ WBA Orders Review of Perez-Crolla Scoring WBA公式サイト 2015年7月19日
  3. ^ クイッグ速攻でV6、ペレスは物議醸すドロー防衛 Boxing News(ボクシングニュース) 2015年7月19日
  4. ^ WBA Orders Perez-Crolla Rematch WBA公式サイト 2015年7月31日
  5. ^ World Boxing Association Ranking WBA公式サイト 2015年11月10日
  6. ^ Crolla KOs Perez, Wins WBA Title WBA公式サイト 2015年11月21日
  7. ^ クローラがWBAライト級新王者、リマッチは明白決着 Boxing News(ボクシングニュース) 2015年11月22日
  8. ^ World Boxing Association Ranking WBA公式サイト 2015年12月10日
  9. ^ 最新ランキング、ヒューリーが2団体で月間MVP Boxing News(ボクシングニュース) 2015年12月11日
  10. ^ Crolla scores spectacular KO over Barroso fightnews.com 2016年5月7日
  11. ^ クローラがWBAライト級V2、プレフはチゾラに勝利 Boxing News(ボクシングニュース) 2016年5月8日
  12. ^ Anthony Crolla KOs Ismael Barroso WBA公式サイト 2016年5月8日
  13. ^ Linares dethrones Crolla to claim WBA lightweight world championship Fightnews.com 2016年9月24日
  14. ^ Photos: Linares Upsets Crolla WBA公式サイト 2016年9月24日
  15. ^ リナレスがクローラに判定勝ち、WBA王座吸収 Boxing News(ボクシングニュース) 2016年9月25日
  16. ^ RATINGS WBC公式サイト 2016年10月13日
  17. ^ World Boxing Association Ranking” (PDF) ((英語)). WBA公式サイト (WORLD BOXING ASSOCIATION) (2016年11月1日). 2016年11月11日閲覧。
  18. ^ Linares beats Crolla again, retains WBA lightweight title in dominant fashion Fightnews.com 2017年3月25日
  19. ^ Linares retains WBA title in great battle against Crolla WBA公式サイト 2017年3月25日
  20. ^ DIAMONDS ARE FOREVER- LINARES ALMOST POLISHES OFF CROLLA WBC公式サイト 2017年3月26日
  21. ^ リナレスお見事、ダウン奪い大差防衛 WBAライト級 Boxing News(ボクシングニュース) 2017年3月26日
  22. ^ World Boxing Association Ranking WBA公式サイト 2017年4月10日
  23. ^ パッキャオvsホーン正式発表、WBA&WBCランク Boxing News(ボクシングニュース) 2017年4月11日
  24. ^ Crolla beats Burns, Mimoune edges Eggington Fightnews.com 2017年10月7日
  25. ^ セルビー比嘉挑戦に名乗り、クローラがバーンズ下す Boxing News(ボクシングニュース) 2017年10月8日
  26. ^ Anthony Crolla Ends Career With Tough Decision Over Urquiaga”. BoxingScene.com (2019年11月2日). 2019年11月23日閲覧。

関連項目

外部リンク

前王者
ダーリー・ペレス
WBA世界ライト級王者

2015年11月21日 - 2016年9月24日

次王者
ホルヘ・リナレス



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