アレジの熱走
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/01 07:49 UTC 版)
「1995年日本グランプリ (4輪)」の記事における「アレジの熱走」の解説
前年の日本GPと同じく、決勝はウェットコンディションでのスタートとなった。全車レインタイヤを装着してグリッドに並んだが、スタート時点では雨は上がり、天候も回復に向かっている。 スタートではポールシッターのミハエル・シューマッハ(ベネトン)以下、ジャン・アレジ(フェラーリ)、ミカ・ハッキネン(マクラーレン)、デイモン・ヒル(ウィリアムズ)が順当に1コーナーを通過した。先頭のシューマッハをアレジが追う展開となるが、3周目にアレジとゲルハルト・ベルガーにフライングスタートの判定が下された。フェラーリの2台は前後してピットインし、ピットロードで10秒ストップペナルティを消化した。 コースはレコードライン上が乾き始め、レインタイヤのラップタイムが落ち始める。ペナルティで後退したアレジは7周目にピットインし、いち早くドライタイヤに交換した。アレジは最終コーナーで大スピンを喫するが、すぐさまレインタイヤを上回るタイムを記録。そのタイムを見た他チームも続々とマシンを呼び入れ、タイヤ交換作業を行った。しかし、路面はまだ滑りやすく、13周目にティレルの片山右京がダンロップコーナーでクラッシュ。16周目のシケインではジョーダンのチームメイト同士が絡み、ルーベンス・バリチェロがスピンしてリタイアした。20周目のシケインではザウバーのハインツ=ハラルド・フレンツェンがジョーダンのエディ・アーバインに追突し、ノーズを壊してピットインした。 アレジは早めの交換が成功して、ペナルティストップのロスを挽回。10周目のシケインでヒルをかわして2位に浮上すると、ファステストラップを連発しながら、トップのシューマッハとの差を1周1秒のペースで縮めていく。両者の差は2秒以内にまで縮まったが、シューマッハもタイヤが温まるとファステストラップを出して応戦する。25周目、ヘアピンを通過したフェラーリ・412T2が白煙を吹き始め、アレジの猛追は無念のリタイアに終わった。
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