アルペンホルンとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > アルペンホルンの意味・解説 

アルペンホルン【(ドイツ)Alpenhorn】

読み方:あるぺんほるん

アルプス地方に伝わる原始的なホルン。羊の群れ呼び集めたり遠くから呼び交わしたりするのに用いた木製または皮製で、管の長さは1メートル内外から4、5メートルのものまであるアルプホルン

アルペンホルンの画像
(c)Chiemgau Tourismus https://goo.gl/57uPpF

バイエル:アルペンホルン

英語表記/番号出版情報
バイエル:アルペンホルンDas Alpenhorn Op.32初版出版地/出版社Simrock  献呈先: H. Proch

アルプホルン

(アルペンホルン から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/16 21:17 UTC 版)

アルプホルンの演奏

アルプホルン(Alphorn)またはアルペンホルン(Alpenhorn)は、金管楽器の一種で、木製円錐管にカップ状のマウスピースを付けて演奏する。スイスなどの山地の住民によって用いられる。

管は天然の木(多くはトウヒ。場合によってはマツ)をくり抜いて作る(現在ではカーボンファイバー製の物も多くなっている)。円錐管になっており、管の大部分は真直ぐだが、よく知られた例では先端が曲がってラッパ状に開口している。以前は楽器の形状に合うように曲がった木を用いたが、現在では分割して製作する。堅い木を用いてマウスピースを作り、これをとりつけると完成である。

アルプホルンは開管楽器の1つである。バルブ機構もスライド機構も音孔もないので、自然倍音列しか出せない。長さに比べ細い管を用いるので、倍音を出すのは容易である。シュヴィーツ州リギ山で作られたアルプホルン(現在ヴィクトリア&アルバート美術館にある)は約2.4 m(8 feet)で真直ぐな管を持っている。

有名な「ラン・デ・ヴァシュ」(フランス語: Ranz des Vaches, ドイツ語: Kuhreihen)はスイスの伝統的なアルプホルン用の旋律である。乳牛を連れて高地に行き、チーズを作るときを歌ったものである。ロッシーニはこの旋律をオペラウィリアム・テル」に用いた。ブラームス第1交響曲最終楽章の最初に流れる旋律(管弦楽のホルンパートが演奏する)もスイスのリギ山地域で耳にしたアルプホルンの影響を受けているのが明らかである。

スイスのアルプホルンの形状には地域差がある。よくみるスタイル — ベル(ラッパ状開口部)の直前で曲がる — はベルナー・オーバーラントのものである。ミヒャエル・プレトリウスholzerni trummet の名でアルプホルンに言及している(Syntagma Musicum. Wittenberg, 1615-1619)。

静岡県の藤枝順心中学校・高等学校には日本で唯一「アルプホルン部」がある。地域行事やテレビ、ラジオへの出演依頼も多い。

外部リンク


「アルペンホルン」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「アルペンホルン」の関連用語

アルペンホルンのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



アルペンホルンのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
社団法人全日本ピアノ指導者協会社団法人全日本ピアノ指導者協会
Copyright 1996-2025 PianoTeachers' National Association of Japan
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのアルプホルン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS