アルキノオスの館
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/18 10:11 UTC 版)
『オデュッセイアー』ではアルキノオスの館の様子が描写されている。館の中は光で照らされているかのように輝き、青銅の壁で囲まれ、壁の上縁には青色の飾り帯が巡らせてある。扉および扉の把手は黄金製であり、戸柱および楣は銀製である。また入口の両側をヘーパイストスが制作した黄金製と銀製の不死の犬が衛っている。館の内部は両側の壁に島の有力者たちが食事をするための高椅子が隙間なく並べられている。また頑丈な台がいくつかあり、その上には黄金の童子像が立ち、夜の室内を明るく照らすための松明を掲げている。館では50人の下女たちが忙しく働いている。前庭の広大な果樹園は西風が成長と成熟を促進させるため、一年中果実が実るという。また葡萄園もあり、その一角では葡萄の果実が天日で乾燥され、あるいは葡萄酒造りが行われている。果樹園には2つの泉があり、1つは水路で果樹園全体を潤し、1つはアルキノオスの館とパイアーケス人の町を潤している。
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