アカシア樹皮抽出物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/13 05:57 UTC 版)
「プロアントシアニジン」の記事における「アカシア樹皮抽出物」の解説
アカシアの樹皮抽出物に含まれるポリフェノール(polyphenol)は、ポリフラボノイド(polyflavonoid)やそれらの前駆体から構成されている。ポリフラボノイドは分子量300から3000の化合物で構成されている プロアントシアニジンである。また商業的に製造されているプロアントシアニジン含有抽出物のひとつにモリシマアカシア(Acacia mearnsii De Wild.)の樹皮から熱水抽出物がある。その主要成分は縮合型タンニン(condensed tannin)と言われるポリフェノールであり、フィセチニドール(fisetinidol)、ロビネチニドール(robinetinidol)、カテキン(catechin)、ガロカテキン(gallocatechin)といったフラバン-3-オールを主としたフラボノイド(flavonoid)から構成されている 。プロアントシアニジンを含有するアカシア樹皮抽出物は、抗酸化活性 、抗ガン作用 、抗菌作用 、抗酵素阻害(リパーゼ阻害 、α-アミラーゼ阻害 、グルコシダーゼ阻害 )、抗糖尿と抗肥満作用 などを有することが報告されている。またヒト臨床試験でも、安全性 、食後血糖上昇抑制 などが報告されている。2017年に、アカシア樹皮由来プロアントシアニジンを機能性関与成分として食後血糖値の上昇を穏やかにする機能がある機能性表示食品に届出がなされている 。
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