アイネイアースの誕生
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/04 06:22 UTC 版)
「アイネイアース」の記事における「アイネイアースの誕生」の解説
アイネイアースはアンキーセースとアプロディーテーの息子である。トロイアの名祖トロースに3人の息子イーロス、アッサラコス、ガニュメーデースがおり、そのうちイーロスの孫がトロイアの王プリアモスである。一方、アイネイアースの父アンキーセースはアッサラコスの孫であり、したがってアイネイアースはトロイア王家の傍系にあたる。 アイネイアースの母がアプロディーテーであることは『イーリアス』の中でしばしば述べられ、ヘーシオドスも『神統記』で述べており、古くから知られていた。『ホメーロス風讃歌』によれば、ゼウスはアプロディーテーが神々を人間と結びつけているのを見て、アプロディーテーが自慢したりしないようにアンキーセースへの恋を吹き込んだのでアイネイアースを身ごもったという。アイネイアースの名の由来はこのときアンキーセースがアプロディーテーの正体を知って大いに恐れたことによる。アイネイアースは生まれると5年間ニュムペーに育てられたのちアンキーセースのところに連れてこられ、その後姉ヒッポダメイアとその夫アルカトオスのところで育てられた。成長したアイネイアースは常に神を敬う人物だったので多くの神々の援助を得た。アキレウスがイーデー山を攻撃したときアイネイアースはミュルソーネスに逃げた。アキレウスはさらにミュルソーネスを滅ぼしたが、ゼウスは彼を逃がし、以降トロイア戦争に参加した。トロイア戦争ではヘクトールに次ぐ武勇を謳われた。
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