予防外交(よぼうがいこう)
戦争や武力衝突などの紛争が発生する前に、紛争のおそれのある国同士を仲介することによって紛争の発生や拡大を防ぐことを「予防外交」という。
国家間では、国境や経済的利益などをめぐって、今でも紛争が絶えない。戦争などの武力行使を手段として紛争の解決を図ることは回避しなければならず、そのための方法として予防外交が用いられる。
外交交渉、調停、司法裁判などの平和的手段で国家間の紛争を解決する「平和創造」は、予防外交のひとつだ。紛争の危険性を察知するために、調査活動や早期警報システムの構築を急ぐ必要もある。
1992年、国際連合のガリ事務総長(当時)は安全保障委員会に「平和への課題」と題する提案をし、武力による紛争が発生する前に国連要員(平和維持部隊)を緊張地域に派遣する「予防展開」という新しい構想を打ち出している。
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(2001.07.25更新)
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