もどく

デジタル大辞泉

もど・く【^▽擬く／抵^＝牾く／牴^＝牾く】

読み方：もどく

［動カ五（四）］

１ さからって非難する。また、従わないでそむく。

「御頼みとあれば—・きませぬが」〈露伴・寝耳鉄砲〉

「をさをさ人の上—・き給はぬ大臣の」〈源・常夏〉

２ 他のものに似せて作る。また、他と同じように振る舞う。まねる。

「この七歳なる子、父を—・きて、高麗人(こまうど)と文を作りかはしければ」〈宇津保・俊蔭〉

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もどく

出典:『Wiktionary』 (2020/10/21 06:18 UTC 版)

動詞

もどく【擬く】

1. 非難する。
   • まして、知らぬこと、したり顔に、おとなしく、もどきぬべくもあらぬ人のいひ聞かするを、「さもあらず」と思ひながら聞き居たる、いとわびし。

     まして知らないことを物知り顔をして、相当の年配の非難されようもない人が言い聞かせるのを、「そうでもない」と思いながら聞いているのは、たいそう興ざめだ。（吉田兼好『徒然草』第百六十八段）

もど-く 動詞活用表（日本語の活用）

カ行四段活用
語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	已然形	命令形
もど	か	き	く	く	け	け

派生語

• もどかし（＞もどかしい）
• もどき