ポスティング‐システム【posting system】
ポスティング・システム(ぽすてぃんぐ・しすてむ)
日本のプロ野球選手がアメリカの大リーグに移籍することを希望したとき、所属球団の了承を前提に、移籍補償金の入札で最高金額を提示した大リーグ球団が選手との独占交渉権を得る。
野茂英雄選手の移籍をはじめ、最近では日本人選手の大リーグ入りが増えてきた。伊良部秀輝選手の移籍にまつわるトラブルをきっかけに、1998年12月に「日米間選手契約に関する協定」が改定され、ポスティング・システムが導入された。
日本から連絡を受けた大リーグのコミッショナーは、大リーグの30球団に放出可能な日本人選手のことを伝え、獲得を希望する球団から入札を受け付ける。日本の所属球団が最高入札額を受諾すると、その金額を提示した大リーグ球団に移籍希望選手との30日間の独占交渉権が与えられる。
年俸などの契約が選手と大リーグ球団との間で成立すると、選手を手放すことになる日本の球団の損失を補償するため、大リーグの獲得球団は日本の所属球団に入札額を支払うわけだ。FA(フリー・エージェント)制度とは異なり、日本の所属球団に移籍金が支払われることがポスティング・システムの大きな特徴だ。
このポスティング・システムを利用して渡米したのは、2000年のイチロー選手が第一号。このときの落札額は、当時の円に換算すると約14億円だった。
▲関連キーワード「野球協約」
△日本プロ野球選手会公式ホームページ
△ヤフー・ニュース(プロ野球移籍、退団)
(2002.01.11更新)
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