はだしのゲン閲覧制限問題
中沢啓治が原爆をテーマに描いたマンガ「はだしのゲン」を、松江市教育委員会が全国の小中学校の図書館で児童が自由に読めない閉架の対象とするべく呼びかけ、松江市内の小中学校では実際に閲覧制限がかけられたが、全国から苦情を受けて閉架の訴えを撤回した、という一連の問題。
松江市教育委員会によれば、閉架の要請は「はだしのゲン」に残酷な暴力描写が含まれているから、だという。「はだしのゲン」は原爆の悲惨さを訴え、その中で生き延びようとする主人公たちの姿を描いたマンガとして知られており、全国の多くの小学校・中学校が通巻で保有している。
松江市では2012年に「はだしのゲン」の閉架の要請があった。松江市議会はこの要請を不採択としたが、その後、松江市市教育委員会事務局が市内の小中学校において閉架措置を取ることを決定・実施した。2013年8月に、要請撤回の陳情を受けて再度の協議が行われ、全国への要請を撤回、閲覧制限するか否かは自主判断に任せるとの結論が取りまとめられた。
はだしのゲン閲覧制限問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 18:43 UTC 版)
「下村博文」の記事における「はだしのゲン閲覧制限問題」の解説
2013年8月21日、松江市教育委員会が市立小中学校において「はだしのゲン」の閲覧制限を行い批判を受けた件について、下村は、「子供の発達段階に応じた配慮は必要で、法的にも問題はない」と述べ、擁護した。また「教育長が行った要請は適法であった、適切なものであったと理解しております」とも述べた。
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