どんどん焼けとは? わかりやすく解説

どんどん焼け

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/08 21:25 UTC 版)

どんどん焼け(どんどんやけ)とは、禁門の変にともない元治元年7月19日1864年8月20日)に京都で発生した火災の通称。元治の大火(げんじの たいか)、鉄砲焼け(てっぽう やけ)ともいう。


  1. ^ 元治元年子七月十九日辰刻頃 河原町二条より出火仕少し鎮方相成 候所已刻より堺町丸太町辺より又候 出火仕候折節北東風つよく相成 丸太町通を寺町へ焼出革堂 残る夷川を河原町にて火留る西ハ 烏丸通を上長者町又下立売は 新町椹木町西洞院丸太町 東ほり川下ハ野原まて焼ぬけ 西堀川通別条なし並本国寺又 西本願寺御堂別条なし東本願寺 ハミなミな焼失不動堂にて火留る 又東は加茂川通り突抜寺町木や 町等ハことことく焼失併祇園 御旅道場ハ別条なく東辺も 同断依て東ハ河原町 上ハ下立売下ハ九条 西ハ堀川まて焼失仕候
  2. ^ 元治元甲子年七月十九日朝 五ツ時川原町二条下ル長州屋敷 焼失同四ツ半時堺町丸太町辺より 出火又烏丸中立売より出火折節 東北風強寺町へ焼出両側とも 錦天神迄此所より南ハ東側無別条 松原より東へ焼込木屋町両側七条 新地橋下不残西ハ東堀川南は 東本願寺七条野はつれ迄上ハ上長者丁 までやけぬけ爰にて火とまる但し本圀寺又ハ本願寺不思議ニ残る 北にても御霊社革堂壱も無別条 大寺之内妙満寺本能寺佛光寺誓願寺其外小堂御社末寺なと 数多にして不相分候火ハ廿一日朝 四ツ時ニ木屋町松原上ル寺辻橋ニて留る 南ハ廿二日朝七条野はづれまで鎮り申候
  3. ^ a b 村松、632頁
  4. ^ 村松、623-625頁。「一橋兵が鷹司邸を焼き討ちし、会津兵が戎川通りの大黒屋に大砲を打ち込み、薩摩兵が烏丸沿いの町家に火を放った」という趣旨の記述がある
  5. ^ a b 永倉、97頁
  6. ^ 高木在中「幕末維新京都町人日記」 五ツ半時風聞。今明六ツ前長州勢嵯峨勢、三条烏丸、山崎勢松原烏丸通、御所様取囲、一戦ニ及居候由也。会津、藤堂、四ツ前、西御奉行瀧川播磨守様キゴミニ而五六十人同勢ニ而大宮下江御下り相成、四ツ時讃州高松城主、先陣中大将左右陣後陣凡五百人斗勢揃致、大宮通上江御通行、誠ニ以古今大混雑ニ相成候。五ツ前長州屋敷焼ル。四ツ時竹田口与思しき辺焼。然ル所伏見長州屋敷御座候由也。誠ニ以雷鳴天をひる返ス歟ト数百挺ノ鉄炮、大炮之音聞る所、追ゝ戦ひニ相成、風聞繁く相成候所、御所内鷹司御殿へ会津勢ヨリ大炮打懸ケ、一時ニ焼失、夫ヨリ堺町御門、蛤御門、中立売御門ニ而大戦ひ之由、更大名方御勢夫ゝ皆御加勢ニ付、長州打まけ逃去候故、会津勢ヨリ小紅屋へ大炮三挺斗打込、一時ニ焼家内拾七八人死。然ル所承り合候へは、丸田町寺丁西入丁ニ而、越前家老同勢弐百人斗、甲冑ニ而来り候所、長州勢ト出合、大戦越前勢打まけ多分死、夫ヨリ堺町御門会津、彦根勢戦互ニ大炮会津ヨリ打掛、長州勢逃去中立売新町辺ニ而大戦ニ相成候。一橋勢、讃岐勢、薩摩勢ヨリ大炮ニ而打〆られ、長州勢散ゝニ打まけ逃去、夫ヨリ長州落ち武者町家へ潜伏致候哉与言、烏丸室町之間ニ而焼出ル、夫ヨリ南ハ仏光寺迄、西ハ西洞院東側、東ハ寺町迄焼。其音人民泣さけふ声、大炮打ニ而大混雑之次第、誠ニ天地震動ス。十九日夜七ツ時前ヨリ町ゝヨリ出火を鎮防方致、大方廿日朝六ツ半時ニ火止、先ゝ安堵致居候所、五ツ時比又ゝ所ゝ大炮打掛焼立来ル、会津之士大砲壱丁ニ十人斗ツヽ付、夫ゝ江廻り焼立ル。彦根之士同様焼立廻ル。焼残り之町家又ゝ取物も不取敢上を下へト震動ス。東本願寺七ツ時ニ焼失。薩摩勢、嵯峨天龍寺虚空蔵本堂、其外三軒茶屋之辺一時ニ大炮ニ而焼払、八ツ時乍恐禁裏様紫震殿迄御出立ニ相成、御立のきも有之由之所、時宮様段ゝ御差止之由ニ而御立退ニも相成不申、難有仕合ニ御座候
  7. ^ 宮地、80頁
  8. ^ 京都・祇園祭「鷹山」 196年ぶり復帰にかけた囃子方の原風景”. 朝日新聞DIGITAL (2022年6月25日). 2022年7月26日閲覧。


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