どんたくの語源
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/23 13:30 UTC 版)
「どんたく」は、オランダ語で「日曜日」を表す語 zondag(IPA: /z?n.dax/、発音は「ゾンダーハ」に近い、/x/は、無声軟口蓋摩擦音)が訛った言葉である。この言葉は明治政府制定の祝日を指す言葉として1871年(明治4年)から政府が広めた言葉であると言われ、主として四大節を指していた。正月15日の松囃子と通りもんが禁止されてのち、明治政府公認の祝日を祝って繰り出すようになり、その過程で松囃子や通りもんによる祝いの行事を「どんたく」と呼ぶようになったと考えられる。 1879年(明治12年)に三福神・稚児・通りもんが紀元節を祝した資料が残っており、この年をもって「どんたく」が再開されたとの説が広く流布している。しかし松囃子と「どんたく」が結び付けられたのは当時の新聞の内容から明治20年代であり、明治12年説は必ずしも正確とはいえない 。また前年の1878年(明治11年)に三福神が紀元節の祝いに繰り出していることから明治12年よりも前に博多の祭りとしての「どんたく」の呼称が発生していたとも考えられる。数多の文物同様、長崎から伝わったというのが真相である。 そののち「休日」という意味での「どんたく」は死語となる一方、博多どんたくの知名度は上がり、現在では「どんたく」とは「博多どんたく」を示す言葉として定着した。
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