どうじやこう
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/21 04:34 UTC 版)
春日神社で行われる神事芸能である。かつて関が魔物に脅かされていたときに、魔物が餅を食らうと寝入るという神託があったため魔物に餅を与えてその住処の山ごと焼き払ったという伝説に因んだものである。神事は田楽に類するもので、七番立として構成されている。岐阜県の重要無形民俗文化財。 一番は神や塩で神事の場を清める四方清め、二番は長刀と扇を持ち、舞台で跳ねて舞う長刀振り、三番は二番のもどきで、長刀の代わりに棒を持つ棒振りである。この際、演者はふざけても良いが、笑ってはならないとされている。四番は魔物に扮した獅子に餅を与える宝獅子、五番はそのもどきである箕獅子である。箕獅子で登場する獅子は箕に目鼻を書いたもので、演目の最後は寝るために山に戻る様子を後ずさりで表現している。六番は魔物の住む山に見立てた青笹で飾られた大きな熊手を2匹の猿の人形を乗せ松明をつけた箱を手繰って焼くどうじやこうである。箱を手繰る際に『どうじやこうなりけり、じざいなりけり』と唱えることから演目の名称がどうじやこうとなっている。この際に焼けた熊手は利益があるとして参詣者が挙って持ち帰る。最後の七番は参加者が神宝などが描かれた紙で作った笠を宝笠を被り、拍子木を持って舞台を巡る豊年踊りである。
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