どうしてジェイソンは病院にいるの?
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/02 01:17 UTC 版)
「健康の社会的決定要因」の記事における「どうしてジェイソンは病院にいるの?」の解説
健康の社会的決定要因が示唆するものは、個人や集団の健康は、個人では管理できない状況に左右されている、ということである。これは以下のような寓話を介して解説されることがある。 「 ――どうしてジェイソンは病院にいるの?それは、彼の足にひどい感染を起こしたからだよ。 ――どうしてジェイソンの足には悪い病気があるの?それは、彼が足を切ってしまって、そこから感染を起こしたんだよ。 ――どうしてジェイソンは足を切ってしまったの?それはね、彼が、アパートのとなりの廃品置き場で遊んでいたら、そこには尖ったギザギザの鉄くずがあったからなんだよ。 ――どうしてジェイソンは廃品置き場で遊んでたのそれはね、彼が荒れ果てたところに住んでいるからだよ。そこの子どもたちはそんな場所で遊ぶし、だれも監督していないんだ。 ――どうしてそういうところに住んでいたの?それはね、彼の両親が、もっと良いところに住む余裕がないからさ。 ――それはどうしてもっと良いところに住む余裕がないの?それはね、彼のお父さんは仕事がなくて、お母さんは病気だからね。 ――お父さんにお仕事がないって、どうして?それはね、彼のお父さんはあまり教育は受けていないんだ。それで仕事が見つからないんだ。 ――それはどうして?... 」 カナダ公衆衛生機関では、このような寓話から、すべての人々の健康水準を決定している一連の要因や状況の存在に言及している。これは世界保健機関による健康の定義にも合致する理念である。
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