つ (格助詞)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/08 20:04 UTC 版)
日本語の格助詞「つ」は、名詞の後に、または、形容詞の語幹の後に置かれ、連体修飾語を作るものである[1]。意味は、「…の」、「…にある」[1]。例えば、「まつげ」(目つ毛)とは、「目の毛」、「目にある毛」の意味である。
用法の似る格助詞として、「の」・「が」があるが、「つ」は、これらに比べて用法が限定される[1]。「の」・「が」には、主格を表示する用法があるのに対し、「つ」は、連体修飾語を作る用法のみである[1]。その上、「つ」に先行する名詞・形容詞は、時間・場所を表すものと、属性を表すものとにほぼ限られる[1]。「の」・「が」は、上代から現代に至るまで格助詞として使われているのに対し、「つ」は、中古以降、「まつげ」、「ときつかぜ」などの複合語の構成要素として残るのみである[1]。
格助詞「つ」を含む複合語
- あまつかみ・くにつかみ(天つ神・国つ神、天津神・国津神)
- あまつつみ・くにつつみ(天つ罪・国つ罪)
- おくつき(奥つ城、奥都城)
- かみつけぬのくに・しもつけぬのくに(上つ毛野の国・下つ毛野の国、上野国・下野国)
- かみつふさのくに・しもつふさのくに(上つ総の国・下つ総の国、上総国・下総国)
- ちかつあはうみのくに・とほつあはうみのくに(近つ淡海の国・遠つ淡海の国、近江国・遠江国)
- ときつかぜ(時つ風、時津風)
- なかつくに(中つ国)
- まつげ(目つ毛)
- わたつみ・おおやまつみ(海つ霊・大山つ霊)
- ずから/自ら(己つ柄)
出典
「つ (格助詞)」の例文・使い方・用例・文例
- 待って.1度に1つずつだよ
- いつか彼女は日本のマザーテレサになるだろう
- 見知らぬ人が銀行のあたりをうろついていた
- その問題について話をしよう
- そのことについては本当に申し訳ないと思っている
- 君と出かけるつもりはない
- そろそろ我々の違いについて話す時だ
- 私はうそなんかつかない
- 私は彼が欠席しているのにすぐ気がついた
- 会えないと思いがつのる
- 彼は放心したような顔つきをしていた
- 「彼はうそつきかい」「とんでもない」
- ごめんなさい,グラスを割りました.そのつもりはなかったのです
- 飢饉に病気はつきものだ
- 彼女は友達についてコンサートに行った
- 帳簿をつける
- 彼は警察に事故についてすべて話した
- この本では言語習得の過程について書かれている
- これは私につけておいてください
- それで彼の行動の説明がつく
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