石炭・油混合燃料
【英】: coal oil mixture
略語: COM
石炭を重油と同じように輸送し貯蔵できるように、数十μ程度に微粉砕した石炭を重油と均一に混合したものである。 その混合割合は一般に 50 %(重量比)程度である。コム(COM)の問題点は、微粉炭を重油のなかにいかにうまく懸濁安定分散させ均質を保たせるかということ、および石炭の混合比率をできるだけ上げることである。これは、時間の経過とともに微粉炭が分離・沈降することにより、輸送上のトラブルが発生し、またそのため発熱量が変動して燃焼制御上のトラブルが発生するのを予防するためのものである。そのための方法としては、(1) 界面活性剤による分散の安定化、(2) 水を加えエマルジョンとしての安定化、(3) 超微粉砕炭 COM (ultra fine COM)などがある。またコムと同じようなものに CWM (石炭と水の混合燃料)がある。さらにコムは重油以外の石油(軽油や原油)と石炭(褐炭、瀝青炭{れきせいたん}、無煙炭)との組み合わせも研究されている。 |

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